蚊は観察したことがないので「蚊も同じだ」と断定はできませんが、羽化(サナギの殻から出ること)した直後の昆虫に羽が見えないのはふつうです。
トンボでも蝉でもチョウチョでも、みんなサナギからかえったばかりの時は羽はごく小さく縮まっています。それでもチョウチョくらい体が大きいと問題なく見えるのですが、蚊くらい小さいと見えないでしょうね。
代わりに、腹部がふつう、我々が見るものよりかなり太いです。
たいがい植物などにつかまって上に登っていき、適当なところで静止します。で、体(特に腹部)の中にあった体液をドンドン羽に送り込みます。
羽がそれぞれの虫の成虫のように成長し、開いて行き、その一方で、腹部はドンドンスリムになっていきます(体液が移動するから)。
ああ、すっかり成虫になったな、と思った時からもうちょっと時間がたつと羽が固まって、ひらひらと(あるいはパッと)飛んでいきます。
昔、NHKの番組で、ユスリカの羽化を見たことがあります。
無数といってよい大量のユスリカが一斉に羽化するシーンですが、あれらは私の記憶に間違いがなければ「水面」で、上記の羽に体液を送り込む作業をやっていたと思います。植物の枝につかまって登っていくようなシーンはなかったと思います。
ふつうの蚊も同じなら、おにぼうふら水面上に出た直後は羽は見えないでしょう。
水面で体液の移動をして、我々に見える羽にして、そして羽が固まってから飛び立ちます。
それまでの間に時間がかかりすぎて力尽きたり、水に捕まったりして飛び立てず、お亡くなりになるケースも多いことでしょう。
お礼
早々とご丁寧な御回答くださりありがとうございました。 とても興味をもちました。 又とても勉強になりました。 なるほどと感心しました。 でも少しお亡くなりに・・・がクスッと顔がゆるみました。 本当に心から感謝しています。 ありがとうございました。お礼まで。