RESが付かないようなので簡単に紹介しておきます。質問がいかにも素人っぽく(失礼!)、じつはそのような質問に答えるのは大変難しいのですが、TRYしてみます(汗;
若干基本的な知識が必要ですが、それは適当なテキストで補ってください。
さて、プレチルト角が0°の場合、理論的にはフレデリック転移というものが起きます。これはある電圧(閥値電圧Vthと呼ばれる)で急激に液晶分子が立ち上がるというものです。まぁ、ステップ関数的な振る舞いをイメージしてください。ここで絵で書くのは難しいですが、壁面の分子はアンカルング効果により殆どじっとしていますが、中央層の液晶分子はVthの電圧により立ち上がる(実際はもっと連続的に変化しますが)というイメージ図です。
---- ||||
---- ⇒ ---- (←液晶分子層)
==== ==== (←壁面)
V<Vth V≧Vth
従って、プレチルトが0°の場合、液晶を階調無しの(01)白黒表示する場合、Vth電圧以上をON電圧、それ未満をOFF電圧と設定することができて、駆動条件が非常に楽になります。
一方、プレチルト角が大きくなるとステップ関数的な動きを示さず、理論的なVth電圧のやや低電圧側から徐々に液晶分子は立ち上がり始め、電圧を上げるに従ってドンドン立ち上がっていくというイメージとなります。この特性は、液晶を階調表示をするのに最適で、Vthより上の電圧に応じて液晶の透過率を可変にすることができます。しかし、プレチルトを大きくしすぎるとステップ関数的なイメージから程遠くなり、Vthより相当低電圧がわの電圧で分子がモゾモゾと動くことになり、鮮明な表示が困難になるということになってしまいます。
以上、駆け足で述べましたが、不明なことがありましたら、また質問してください。