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自衛隊「状況開始」は実戦ではどう言うのでしょう?
自衛隊用語に「状況開始」というものがあると聞きました。 「訓練状況開始」という意味だそうです。 演習や訓練で使われる言葉らしいですが、有事の際は一体どういう言い方で「作戦開始」を伝えるのでしょうか? 自衛隊のことですからまた回りくどい用語があると思うのですが。 いくら訓練続きの自衛隊と云えどもまさか「想定していない」なんてことはありませんよね?
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こんにちは > ・・・有事の際は一体どういう言い方で「作戦開始」を伝えるのでしょうか? 有事の際、ってことは「防衛出動命令」が発令されている、って事ですね。 防衛出動時の行動命令(一般的な言い方では"作戦命令")は 市ヶ谷(幕)→上級司令部(空の場合は総隊、海はSF、陸は方面総監) →各部隊、という具合に下りてきます。 従って公式には(自衛隊的に見れば)、市ヶ谷から上級司令部に下令 した時点で既に"作戦開始"になるでしょう。(各部隊員からすれば直属 の上官から命令を受けた時が、実質的な"作戦開始"と思うかもしれま せんが) さて、各部隊では下令された行動命令に基づき、部隊付きの作戦幕僚が 具体的な部隊単位での行動内容を決め、それをあらためて指揮官を通じ 隷下の各部隊(長)に「○月○日の○○時を以て、云々かんぬん」という 具合に下達します。 その際に「以上、作戦開始!」とか「合戦準備」(笑 とか、それらしい言葉 を付け加えるかどうか? は 各部隊(あるいは当該部隊の指揮官)次第で しょうね。 多くの指揮官が淡々と命令を伝え、「以上 質問はあるか?」とか「出発迄 に充分休養しておくように」と結んでおしまい、のような気がしますが・・・。
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戦争における武力行使に当たっては、開戦準備から戦闘行動・戦闘の継続などに流れていくわけですが、自衛隊の「状況」は、準備から戦闘の継続に至るまでの「ある時期」を区切って行います。 戦闘は、攻撃や防御 だけではなく、攻撃準備や防御準備、築城などいくつもの手順に別れますし、準備期間には半年程度掛かります。 戦闘が数日で終わることはないでしょう。 攻撃や防御を繰り返し、数週間から数ヶ月戦闘を繰り返します。 また、1個部隊だけで戦闘を継続することは不可能です。よって、その戦闘を支援するため何十という部隊が支援しなければ戦闘を継続することは出来ないのです。 しかしながら、そのように大がかりに演習を行うとお金が掛かりすぎますし、何回も同じ訓練を支援部隊は行わなくてはなりません。 よって、戦争が始まりそうだ。と考えられる準備期間から、ある程度戦闘が始まっている期間のうちの数日間の「想定を与えて」訓練します。 この部隊の現在の任務はこの任務で、場所はここ。相手の部隊の規模はどの程度で何所にいるなど、ある程度の条件を与えられます。 では、この「状況」の中で、あなた(演習を行う部隊指揮官)は、どのように部隊指揮をしますか? または、与えられた状況の中で、あなた(隊員各自)はどのように行動しますか? など、どのように指揮をするのか、どのように行動するのか評価を受けます。 つまり、「状況開始」とはそういうことです。 適当に戦争ごっこをしているわけではありません。 与えられた厳しい条件付き「状況」を「開始」するので、指揮・指導・基本的隊員の行動が正しいかどうかを評価・判定する。 そのための状況を開始するという意味です。 もし、武力行使を伴う戦争が生起した場合は、「戦闘開始」になるでしょうね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 大変参考になりました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 やはりそんな感じなんですかね? 一生謎のままであることを願います。