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性格の変化は外見の変化に「比例」する?
キツネが家畜化すると性格が穏やかになり、頭骸骨がメス化して小さくなったという話。「性格の変化と外見の変化は比例する」という例え話です。この例え話のようなことを研究する学問があったら是非教えてください。 よろしくお願いいたします。
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残念ながら、整形手術をしてもそれが性格に直接影響はしません。 顔が変わることにより、自信がついたり周りの見る目が変わったりすることで性格が変化することは十分あり得ることですが整形手術によって脳や精神に直接影響が出るとは考えにくいことです。 キツネのネオテニーについては頭蓋骨の形が精神に影響を与えるのではなく、品種改良により家畜化しやすい性質を強めることで性成熟後も肉体が幼い特徴を残しやすくなるという現象です。 おおざっぱに言えば家畜化の際に子供っぽくて甘えん坊なキツネばかり掛け合わせていくと、代を経るごとに子供っぽさが強くなり、外見も子供っぽいキツネになっていくということです。 なぜ子供っぽくて甘えん坊なキツネを増やすかというと、単にそのほうがよく懐くから家畜として扱いやすいためです。 整形手術が性格にどう影響するかというのは生物学より心理学の領域ですね。 私は心理学については分かりかねますのでなんとも言えません。 心理学カテゴリーで質問されてはいかがでしょう。
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- C-elegans
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生物学的な意味では「性格の変化」は「外見の変化」に比例しません。 質問者さんの述べる狐の例は体内のホルモンバランス変化が原因で、性格の変化と頭蓋骨の変化がその結果です。 頭蓋骨を(脳に影響がない範囲で)人為的に変化させても、結果が原因に作用するという逆流は起きないので、性格は変化しません。 ただし、認知心理学的な側面からは外見の変化を周囲の者や当人が認識し、その認識が当人の性格にフィードバックされることは十分に考えられますが、その集団が持つ文化や習慣によってフィードバックの経路やベクトルの方向性が変わるので、「比例」することはまず考えられません。 >この例え話のようなことを研究する学問 昔は「骨相学」という学問などで頭蓋骨の形状と性格(特に犯罪性)との関連が研究されていましたが、これはどちらかというと、精神的気質の差異が頭蓋骨の形状に表れるという、質問者さんの考え方とは因果関係が逆の学問です。
お礼
C-elegans様 認知心理学的な側面には大いに期待してしまいますが、そこにだけ着目して手術に踏み切っては危険なようですね。 「骨相学」という学問もあるのですね。 いずれにしても、「整形」という「賭け」には出れないな、と感じております。 たいへん詳しいご説明をありがとうございました。
- raiden787
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ネオテニーのことでしょうか? キツネを家畜化しようとすると肉体的な形質が変化するという話は聞いたことがあります。 説としては、家畜化しようとすると人間に従順な個体を選別して繁殖させていくことになります。その結果、人に慣れやすい性質が代を経るごとに強化されていきます。 そのとき、人(正確には保護者)に従順な形質とは子供に特有な形質であり、その形質を支配する遺伝子は子供に近い形質を発生させうると考えられ、結果、家畜化されたキツネは大人(性成熟後)も子供に近い形質を維持するようになる、という考え方だったかと。 同じことは他の家畜にも言えることで、豚はイノシシのネオテニー、犬は狼のネオテニー、また、人も猿のネオテニーという説があります。 詳しくはネオテニーで検索してみて下さい。
お礼
raiden787様 早速にありがとうございます!実のところ「整形手術で鼻を小さくしたら性格も穏やかになるか?」を知りたく、投稿していました。しかしながら、「ネオテニー」は全くの新しい言葉。ここからのアプローチで私の疑問に対する専門家の知見が得られるかも知れません。ですので、この「ネオテニー」はきっちり検索させて頂きます。新しい世界が開けた!という点でも素晴らしい発見でした。 誠にありがとうございます。感謝しています!
お礼
raiden787様 了解しました。脳や精神には直接の影響は出ないのですね。整形により周りの見る目や自信がつくことで 性格に変化が起こることは「期待する」ところですが、専門的な知見によって証明されていない段階で手術に踏み切ることは危険なようですね。 熟慮が必要だと良く分かりました。 心理学カテゴリーでの質問も考えてみます。 たいへん詳しいご説明をいただき、誠にありがとうございました。