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梟(フクロウ)達の耳
梟達の両耳の高さが違う御蔭で、彼等が上の音源の高さの違いを把握し得るそうですが、上の音源の位置の調査に適した耳は、梟達だけの特徴なのでしょうか?
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現時点で分かっている範囲では、少なくとも脊椎動物の中では、フクロウの仲間の一部だけです。 しかも全てのフクロウが,そうだと言うわけではなく,左右対称な種類もいます。 また,この耳の位置の非対称性(ear asymmetry)は,フクロウの幾つかの系統で,独立に数回にわたって進化してきたことがわかっています。 つまり,大昔,ある種に一度そのような構造ができて,それが受け継がれてきたわけではなく,比喩的にいうと,あっちの種でパッと現れ,また,こっちの種でパッと現れたのが現在の姿だということです。 これを収斂進化と言います。 逆に言えば,ひょっとして,フクロウ類とは全然別の種で,そのようにパッと現れた耳を持つ動物が発見されるかもしれません。 日本語サイトでは以下が参考になります。 http://akaitori.tobiiro.jp/simpleVC_20101030172320.html 英文論文では,以下の論文が,フクロウの耳の非対称性を含め,神経機能の収斂進化について,詳しくまとめています。 http://jan.ucc.nau.edu/froggy-p/pdfs/Nishikawa%202002.pdf
補足
詳しく教えて下さり、有り難う御座います。