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近鉄1020系の或るマスコン操作

上り勾配で2ノッチを入れて、それから一瞬3ノッチを入れてまた2ノッチに戻す。1020系はVVVFですが、これを抵抗制御車をエミュレートしていると考えれば2ノッチで直列、3ノッチを入れて並列に亘りますがカムの進段を停めて力行のトルクを強める。これでいいでしょうか?。「最終」表示灯がその時消えていれば並列の途中で進段が停まっているのを確認出来ますが失念してしまいました。

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回答No.1

こんばんは。 他社ではありますが、電車運転士をしております。 >1020系はVVVFですが、これを抵抗制御車をエミュレートしていると考えれば2ノッチで直列、3ノッチを入れて並列に亘りますがカムの進段を停めて力行のトルクを強める。これでいいでしょうか?。 いいえ、違います。 VVVF制御とは、「variable voltage variable frequency」の略から来ています。日本語に訳すと「可変電圧可変周波数」。 VVVF制御の車両は交流モーターのうち、誘導モーターというモノで走っています。 「アラゴの円盤」をご存じでしょうか?http://sakamotoss.digi2.jp/moter/arago.html 一番わかりやすい、この誘導モーターの原理になります。 電機子を囲むように界磁があり、発生する磁力線の変化によって電機子が動くというモノになります。 実際のモーターの仕組みは⇒http://sakamotoss.digi2.jp/moter/kouzou_kago1.htmlになります。 直流を半導体を使って三相交流に、 その三相交流の周波数と電圧を制御する事で回転力と回転数が変化します。電磁誘導作用で電機子を回して電車が動く。そういう仕組みになっています。 だから「可変電圧可変周波数」という用語や、「誘導モーター」という用語が出てくるのです。 従って、制御器の中にカム自体ありませんし、進段という概念そのものもありません。 また、直列回路や並列回路、弱め界磁制御とも無縁です。 このように、抵抗制御とは全く異なるので、なぞらえる事は出来ません。 >上り勾配で2ノッチを入れて、それから一瞬3ノッチを入れてまた2ノッチに戻す。 当該車種の制御器や回路図が入手できなかったので、概論でしか言えないのですが、 VVVF制御なので、ノッチ戻しをしたのでしょう。 電圧を絞る意図をマスコンを通し制御器へ。制御器は電圧と周波数を制御し、結果としてトルクが強まる。 抵抗制御でノッチ戻しの出来る制御器の車両なのでしたら、カムがシリースに逆回転し、最高速度を抑えながらトルクが強まるという事になります。

sk32f
質問者

お礼

koge-maguさん、ご回答有難うございます。VVVFの理論は知っている積もりですが、幾らVVVF車であっても抵抗制御車と混結して走ることがあるので私はつい「~エミュレートしている」と書いてしまいました。その気持ちは「VVVF車でも抵抗制御車でもマスコンの操作法に違いがあっては混結して走ることは出来ない」。 従って一瞬3ノッチを入れるのは抵抗制御車ではパラが入りカムが止まっている状況じゃないかと主変換器のCPUが考え、運転する人間もそういう約束があると認識しているのではないかと思ったのです。 少し脱線しますがJR四国7000系は高速で2ノッチを保ったら定速運転になり、223系では「定速スイッチ」を押せば5ノッチを投入したままでもそれ以上速度は増えません。 これらはVVVF車だけしか連結しない(223系の一部はは違うようですが)マスコンの操作法と言えるでしょう。 それからJRの車両はノッチ・ホールド・リレーが付いているのが多いようで201系が4ノッチから3ノッチへ戻す時は一旦ノッチオフしています。 >抵抗制御でノッチ戻しの出来る制御器の車両なのでしたら、カムがシリースに逆回転し パラからシリースに亘ることを前提にしている電車は京阪600型と700型しか知りません。直流複巻モーターですが。それから界磁チョッパ、界磁添加励磁制御で回生ブレーキを使う時にパラからシリースに戻りますね。 実際にどんな制御をしているのかは近鉄の運転士か検車をしている人に聞くしかないでしょう。

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