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身内の癌は性別や血液型にも関係あり?
身内に癌患者がいたら当然遺伝子を持っていると思いますが、それは性別にも反映しますか? 私の父が腎臓、伯父(父の兄弟)が腸、そして祖父(母の父)が胃を癌でやられました。 父に関しては術後10年を経過し、なんとか危険ゾーンは超えたようです(油断は出来ませんが)。日々元気で過ごしております。 気になることは、何故か男子ばかりなのです。 この場合、やはり父の子供である自分たちきょうだいの中でも、男子のほうが罹りやすいですか? 例えば、友人の知人(女性)は、御本人、母親、伯母が癌に倒れたそうです。ここでは女性ばかりです。 性別も同じ方がより発症しやすくなるのでしょうか?また、血液型が同じ型だと出やすいとかありますか? あと、どこの臓器に出るかも同じことが多いのでしょうか?
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補足したいと思います 乳癌は家族性があると書きましたが、それ以外は「ごくごく一部」「一部の遺伝」と書いています。「遺伝性だ」という積極的な意見を書いていないわけで、早計されやすそうなポイントが分かりません。 #1での「癌は遺伝性の病気と思われていたようですが、最近の医学では遺伝子はまったく関係ないという説」という文章に非常に不自然な点があることに気づいていますか? その点を#4で訂正したのですが。 おそらく「遺伝」と「遺伝子」の概念が混ざり合っているのだろうと思い、それを前提に書きます。 遺伝と遺伝子は全く別です。遺伝は親から性質を受け継ぐこと。遺伝子はそれぞれの細胞が持っている情報です。遺伝子が「傷」ついても遺伝はしません。 卵子精子の遺伝子に「傷」がついている場合は遺伝します。これが癌を起こすような傷がついているなら「遺伝性」となります。 遺伝子の「傷」の頻度は何で変わってくるのでしょう。それこそが生活習慣などです。煙草、紫外線などいろいろ言われているものがあります。なんらかの生体のストレスによって遺伝子に傷がついた結果癌になっているのです。しかし、胃癌なら胃癌の部分の遺伝子だけがおかしくなっているのでそれは精子、卵子には影響ありません。だからこの場合遺伝はしません。遺伝性ではないということです。 遺伝性のものは少ないというのは同意見です。 以上を踏まえた上で述べます。 (性別、血液型に関しては述べました。) 乳癌の場合ですが、母や姉妹のうち一人が乳癌の場合、本人が乳癌になる可能性は通常の約2.1倍、母と姉妹両方が乳癌の場合約3.6倍とのデータがあります。(1) 卵巣癌の場合、母や姉妹のうち一人が卵巣癌なら、同様に3.6倍。(2) 上の二つは通常との比較ですが、遺伝性の割合が知られているものとして大腸癌があります(3)。下記URLを参照してください。臓器に関しての質問の答えにもなるかと思います。 http://daichou.com/iden.htm 他にも以上のような疫学的データはありますが生活習慣等の因子が大きいことは確かです。 質問者の方、ご友人のケースが遺伝性かどうかは遺伝子を検査しない限り全く分かりません。 参考文献 (1)International Journal of Cancer 71: 800-809, 1997 (2)American Journal of Epidemiology 1988 Sep; 128:456-66. (3)Journal of Medical Genetics 2003 Aug;40(8): 597-600.
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- daibutsuda
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#1です。 家族性の腫瘍もあるというということが#4の方の回答でわかりました。 しかし、私見なのですがその割合はきわめて小さなものではないかと思います。統計的な数値はわからないのでしょうか? ご質問者の質問は「癌が遺伝するか否か」というところに集約されるかと思うのですが、これに対する回答が「遺伝することもある」というものであることは確認が取れたとして、次に「どれくらいの頻度で遺伝するのか」、究極的にはご質問者のご身内は遺伝性の癌だったのか、というところに質問のフォーカスは移るのではないかと思います。 私の私見としては、#1にも書いたとおり遺伝性(家族性)の腫瘍ではなく生活パターンやストレス処理能力に起因するものであると推測するのですが、#4さんの回答を見るとご質問者はご身内の癌を家族性のもの、と早計してしまいかねません。 もちろん家族性のものである可能性は否定できないものの、その確率はきわめて小さいといえるのではないでしょうか?
お礼
再度の御回答を有り難く拝読致しました。皆様のご回答を機に、癌の家族性について、いろいろ自分なりにも、少しずつですが勉強することになりました。本当にありがとうございました。
- Kick-start
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癌の発生そのものに性差がある場合があります。腎癌、胃癌は男性に多いです。 家族内で同じ性の場合、その性質を受け継いでいるかどうか、ですが、(自分の知る限り)そのような説はないと思います。 血液型に関しては、あるタイプの癌の発生はあるタイプの血液型と関連があるという論文はありますが、ご質問のように家族内で同じ血液型という場合、発症しやすいかどうか、ですがやはり自分の知る限りではそのような説はないと思います。 臓器に関してですが、家族性があるものがあります。乳癌がよく知られています。 ほかに遺伝性があるものとして家族性大腸腺腫症(大腸がんに発展)などが知られています(ただしこれは大腸癌のごくごく一部です)。 医師です。#1の回答を訂正させてください。 「一部」の癌は遺伝すると以前から考えられており、その説は今でも変わりません。 癌の発生には様々な要因が絡みます。一言では説明できません。生活習慣、暴露される物質など大いに関わってきます。それらで変化を起こすのは遺伝子です。個々の細胞が持つ遺伝子に「傷」がつくことが発癌に大いに関わってきます。 最近の医学では癌は遺伝子と大きく関わっていることがうんざりするくらいの膨大なデータで示されています。 傷がついた遺伝子をもつ「細胞」がアポトーシスを起こします。しかし、このアポトーシスや細胞の増殖をコントロールしている癌抑制遺伝子と呼ばれる遺伝子に傷がつくと抑制できなくなり細胞が癌化しやすくなります。 癌の要因となりうる生活習慣、物質への暴露を避けることが先決と考えます。
お礼
御回答有り難うございました。大変参考になりました。感謝しております。
ダイレクトな回答ではありませんが、以下の参考URLは参考になりますでしょうか? 「家族性腫瘍相談室」 ●http://www.os.rim.or.jp/~mia/feature/kanwa/1.htm (がんと遺伝) ●http://jsft.bcasj.or.jp/ (家族性腫瘍研究会) ●http://www.hoshipital.or.jp/geka/geka2.htm (東北家族性腫瘍研究会における受託遺伝子診断) ご参考まで。
お礼
参考になるurlを有り難うございました。
- Pigeon
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こんにちは。 成人では1日3000個のがん細胞が出来ているそうです。(誰でも毎日がん細胞が出来ている。) 他の方の回答にもありますが、通常免疫が働いてがん細胞を排除しています。 遺伝については分かりません。(免疫機能が弱いというのはありそうですけど。)偶然とは思えないので何らかの因子はあると思います。 免疫力を高める食事等心がけましょう。(おもいっきりTVなどでよく取り上げています。)
お礼
ご回答有り難うございました。tvなども参考にしてみたいと思います。
- daibutsuda
- ベストアンサー率34% (268/780)
医学の専門家ではありませんが。 過去は癌は遺伝性の病気と思われていたようですが、最近の医学では遺伝子はまったく関係ないという説のほうが有力なようです。 そもそも癌というのは遺伝子についた「傷」が元で発生するものです。ただ、遺伝子に傷がつけば癌になるというわけではありません。傷のついた遺伝子は即時に「自殺(アポトーシス)」するためです。 遺伝子の自殺がうまくいかず癌遺伝子に変異してしまった場合、今度は免疫細胞がこの細胞を破壊します。 というようなことが毎日からだの中では行われているそうです。これがうまくいかなくなった場合、癌細胞が巨大化し免疫細胞の手におえなくなってホントの癌になります。 身内が癌になりやすいのは、遺伝子が似ているためではなく生活パターンが似ているため、という説が有力です。たとえば、一卵性双生児でもまったく別の環境で育った人は同じ病気に羅漢する可能性が低いというような結果があるそうです。 癌にならないためには上記したように免疫力を高めることが重要です。免疫力を高めるためには、「笑う」のが良いといわれています。日本ではあまりメジャーではありませんが「神経免疫学」という学説が発達しつつあり、科学的にも精神が身体に及ぼす影響がつまびらかにされつつあるようです。ストレスを受けると免疫力が低下するため、癌になりやすくなります(あなたの身内の男性が癌にかかりやすいのはストレスを受けやすい環境からきているのではないかと推察されます)。 難しい言い方をしていますが、昔から言われてることですよね。「病は気から」ということです。
お礼
御回答有り難うございました。大変参考になりました。感謝しております。
お礼
再度の御回答を有り難く拝読致しました。皆様のご回答を機に、癌の家族性について、いろいろ自分なりにも、少しずつですが勉強していく良いきっかけになりました。参考文献まで挙げていただき、大変有り難い思いです。本当にありがとうございました。