- ベストアンサー
作業員の安全確保は十分に行われているのか?
- 原発作業員の線量計不足により、安全確保が十分でない状況が指摘されている。
- 東電の対応に不誠実さを感じる声があり、プルトニウム問題にも疑問が投げかけられている。
- 原発作業員の安全を保護するためには、作業時放射線レベルの緩和を撤回し、すべての作業員を同じレベルで守る必要がある。
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
高度成長期時代の劣悪な下請け、孫受け(当事者の知識の無さ、安全衛生管理 に対する一般的な軽視傾向等)関係よりいくらかは改善されていると思いますが、 線量計の件は本当にビックリしました。 幾ら非常事態といってもやって良いことと悪いことがあります。20~30キロ待機、非難、 その中心部での作業、怖いことです。「人間軽視」「無責任体質」 従順な国民性をこれ幸いと危険な原発を進め、今回の事故を「想定外」。 想定外といわれても復旧できない(現時点で)ほかの事とは違います。 あってはならないことが現実に起こっているのです。つけが回ってきています。 線量計を集めて全員に携行さす、問題が発覚したらする。しなければ多分 こんなに早く対応していないでしょう。人間軽視(弱い立場の者を利用する) 企業の我欲、利己主義、無責任さ、この問題とか他の経過発表の言葉の端々に出ています。 何もこれは東電だけの事ではありません。 こんな危険なものが想定外に陥ったら、と考えたら、5倍くらいに強度設定?しなければならないでしょう。 利害関係でコストを削り人間軽視の結果、現時点でも数100倍?(もっとですか)の損害だと思います。 線量計にして然りという事は他は押して知るべしと言った処でしょうか。 今は出来るだけ少ない被害で解決できることを祈るだけです。
その他の回答 (5)
- fisker
- ベストアンサー率31% (103/324)
No.3です。 福井県の原子力発電所については私自身よく知っており、原子炉の格納容器の中に入ったこともあります。作業員を含めた従事者の労働環境については福井県労働基準監督署が管轄し、被曝状況なども公表されています。県の労働局は厚生労働省の組織であり、電力会社とは利害の一致はありません。作業員の被曝等については管理区域を出る際に通るモニタがオンラインで監視されており、監督署をごまかすことはできないシステムになっています。定期検査時の電力社員、協力会社社員別の被曝記録など興味深いデータがWebで公開されていますので、是非一度見ておいてください。 事故などの緊急時に作業員の被曝限度を一時的に引き上げる処置についてはIAEAの定めたガイドライン通りであり、東電や保安院が勝手に決めたものではありません。現在現地にいるのは全員放射線防護教育を受けた従事者であり、被曝線量とその影響について正しく理解できる人だけです。私が個人的に聞いている範囲では皆さん使命感を持って作業に当たっていますが、放射線管理がおろそかになっているという印象はありません。 なお、プルトニウムはもちろん危険な物質ですがヨウ素やセシウムに比べて影響は遙かに少ないという意味です。中性子線については仮に再臨界が起こったとしても発電所の敷地外まで影響が及ぶことはないので、気にしても仕方ありません。放射線の影響をもっとも判断しやすいのは、μSv/hなどで表される時間あたりの線量当量率です。実際には、トータルの被曝線量当量で影響が決まります。
お礼
重ねて回答頂きありがとうございます。 なるほど、ルールや手順としては、教科書である限り、間違ったことは書かれていないと思います。そういう説明を伺えば伺うほど、現実は違っているのではないかと疑いたくなるのが、悲しいかな現在の一般人の気持ちかも知れません。 日本の厚生労働省自体が、会社経営の味方について、派遣社員制度を法制化したり、一般社員も解雇しやすくしたりする方向に自民党時代は動いてきました。 政府と企業は一体で動く傾向があった以上、なかなか信用できない部分があります。 「現在現地にいるのは全員放射線防護教育を受けた従事者であり、被曝線量とその影響について正しく理解できる人だけです。私が個人的に聞いている範囲では皆さん使命感を持って作業に当たっていますが、放射線管理がおろそかになっているという印象はありません。」 と「現在」のこととして書かれていますが、事故が起こったときに現場から逃げ出した人たちのNHKなどのインタビューや過去のことからすると、どうしてもにわかには残念ながら信じられないというのが正直なところです。「個人的に聞いている範囲」と「印象」の話は、いみじくも客観的事実とは言い切れないことを表白されているわけですね。いずれ後で少しずつ分かってくることだろうと思います。 教科書的な説明は、いろんなところから仕入れることが出来るようになったのですが、「使命感のある」士気の高い作業員であるからこそ、無理していないか、自分自身のことを後にしていないか、東電社員や上司はしっかり作業員を守ってくれているのかどうかと、心配になるのです。 残念ながら、過去の事実の認定やお詫びもなく、時には開き直りともとれる発言がある中で、いろいろな説明がされればされるほど、不信感が募る気持ちもご理解頂ければと思います。
補足
他のところで、baster024様から4月2日午前9時代に頂いたお答えの一部を以下に転載させて頂きます。 原発敷地内で数日間働き、自身も線量計を持たなかった東電社員の男性が毎日新聞の取材に応じ、作業実態の一端を明かした。 ◇家族に告げず 男性は3月中旬、上司から福島出張を打診され、「行きます」と応じた。その夜、本社に集合。 幹部から「とりあえず行け。何とかしてこい」と言われ、着の身着のまま他の20~40代の作業員数人とワンボックスカーに乗った。 「家族には心配をかけるだけだから福島行きは報告できなかった」。 一方、友人には「2週間たって帰ってこなかったら両親に連絡してくれ」と頼み、出発した。 作業は外部電源の引き込みだった。 でも「現場がどうなっているのか、原発に入るまで全く分からなかった。既に同僚ががれきを片付け鉄板を敷き、足場を整えていたが、 それも現場に入るまで知らなかった」。 自衛隊や消防も待機場所とする福島県楢葉町の運動施設でいったん待機し、現場の放射線量が下がったことを確認して原発へ。 顔全体を覆うマスク、ゴム手袋、長靴のほか、普通の作業服の上にガーゼのような白い布製の上下を着た。 「きちんとした防護服は恐らく早い段階で切らして足りない状態になっていた」。 さらに「長靴の上にもビニール製の防護をつけるべきだが、自分たちはコンビニでも買えるような簡単なゴミ袋のようなものを長靴の 上にはいて、ガムテープで巻き付けただけだった」という。 車で原発敷地内に入ると、最も線量が多いとされる3、4号機付近は猛スピードで 駆け抜けた。現場に到着すると駆け出し作業に当たった。 ◇「現場で判断を」 ガスマスクをしているため、大声を張り上げないと意思疎通がままならない。 本部との連絡手段は携帯電話1台だけ。とはいえ本部も混乱しているため、指示を 受けたり報告したりしている余裕はない。 「現場で判断しろ、ということだった」。 ところが作業中、本部から突然、終了時間変更の指示が飛び、混乱に拍車がかかった。 本来なら3~4時間で終わる作業にのべ2日かかった。 「ガスマスクとかで非常に動きづらいし、作業の際にマスクがずれる場面は何度も あった。多分、かなり(放射性物質を含む空気を)吸ってるだろうなと思う」。 線量計はリーダー格の1台だけで、他の作業員は持っていなかった。 3月24日に3号機のタービン建屋で作業員2人が汚染された水たまりで被ばくしたことについては 「自分たちも可能性はあった」という。敷地内は地震の影響であちこち陥没して穴があり、水がしみ出していた。 ガスマスクが邪魔で足元を確認できず、同僚が何人も穴に落ちた。 ◇健康に不安 「アラームが鳴っても作業を続けた(2人の)気持ちもよく分かる。『他にやる人間が いないんだから、とにかくやらないといけない。やるまで帰れない』という焦りは現場 では強い」と語る。 敷地内では水素爆発の影響なのか車が建屋の外壁に刺さり、あちこちに津波で運ばれた 大きな魚やサメが転がり、それを狙った鳥が上空を旋回していた。 「ガスマスクの『シュー、シュー』『パコパコ』という音が響き、白装束の自分たちが 作業している。全く現実感のない世界だった」と振り返る。 最終日に被ばくの検査をしたが、人数が多く丸1日かかった。 異常はないとされ、帰社すると「よくやった」と上司がねぎらってくれた。 それでも「長期的な影響については不安だ」と漏らした。 ◇震災で混乱、激減 なぜ、原発復旧に携わる全作業員に線量計が行き渡らないのか。 東京電力は31日夜、福島第1原発内に約5000台あった線量計が地震と津波で 壊れて320台に激減し、チームで作業に当たる際に代表者1人だけに持たせて いることを明らかにしたが、実際には震災当日の混乱で線量計が持ち出されたり、 捨てられるケースも少なくなかった。 原発では作業員が放射線管理区域から出る際、線量計を返却しなければならないが、 3月11日の地震発生時はパニック状態となり多くの作業員が線量計を着けたまま 逃げた。タービン建屋にいた作業員の男性は「線量計は東電の用意したかごに入れて 外に出るが、そんなことはしなかった」と証言。 東電関連会社の男性社員(40)も「そのまま帰宅した人が多かった。ゴミ箱に捨て られていた線量計もあったので回収したが、少ししか集まらなかった」と話す。 ◇販売会社に在庫なし 問題が表面化したことで東電側は全員の線量計確保を目指すとしているが、放射線 関連機器販売大手の「千代田テクノル」(本社・東京)によると、線量計の在庫は ほとんどない状態という。 毎日新聞より
- 7kugino
- ベストアンサー率12% (37/296)
外国からの援助は 線量計がほしい、ないと作業が出来ずメルトダウンといえば、アメリカは F22で運びハワイで空中給油機で給油 沖縄からも給油機が。 一日以内に手に入れられた。 耐震建物で、一日 二食 暖房無し 布団無し これでは作業員がうっかりミスはさけられない。 一回のヘリで解決出来たはず。 作業員の命など 虫けら以下と認識しているから、こんな事が出来るのです。 私たちは虫けらに命を託しているのです。 彼らは人間なんです。感謝して勇気を讃え妻たちの様に、命を祈り 東電と安全委院と政府を裁きましょう。
お礼
回答頂きありがとうございます。 事態が発覚した後だと、すぐに対応できるのに、発覚するまでほおっておくのがやはり信用できないところです。 確かにヘリ一回で食料や布団など、作業員の皆さんに運べるはずですよね。 この危機を託している皆さんのことを、全世界が見守っています。 中国でも、国民や作業員にはとても敬意を表していましたが、東電幹部や政府にはその発信する情報が信用できない、対応が遅いと非難する言葉が多かったです。中国が支援した毛布は基準と大きさが違うので、止まっているとか言うことで怒っていました。 ルフトハンザも中国機も、成田への着陸を中止したり減らしたりしているそうです。信用されないから、東京から外国人が去るのでしょうね。
- fisker
- ベストアンサー率31% (103/324)
通常原子力発電所で働いていて、放射線作業従事者指定を受けている人は電力会社の社員も協力会社の作業員も同じ法律、規則で守られています。人数は協力会社の方が圧倒的に多いのですが、個人の被曝線量は平均すると電力社員も協力会社の社員も大差はありません。 従事者指定を受けていれば全員定期的に電離検診を受け、被爆の総量を計るガラスバッチを身に付けています。管理区域で作業する際にはこれに加えてアラーム付きのポケット線量計を身に付けます。今回問題になったのはこちらの方です。通常の運転時は管理区域の外で被曝する可能性はほぼないのですが、今現在福島第一発電所では殆どの作業が管理区域外なのに線量の高いところがいたるところにあります。元々管理区域内の作業者の分しかないものなので、ほかの電力会社などから融通してはいますが数が足りないのは仕方ありません。 どこにどれだけの線量があるか分からない中でアラームが付いたポケット線量計なしで作業するのは問題ですが、ガラスバッチはあるので各個人の被曝線量が管理できていないということはありません。 「原発ジプシー」などの都市伝説は実際に発電所内で働いた経験のある人なら即座に分かるような嘘と誇張のかたまりなのですが、いまだに信じている人が多いのは残念なことです。 なお、プルトニウムに関して核実験を引き合いに出すのは不適当だとは思いますが、ここでいう核実験は60年代に盛んに行われていた大気圏内核実験のことで、当時は日本にも多くの放射性降下物が降り注いでいました。プルトニウムが検出されたことはなかったと思いますが、プルトニウムだけが特に危険なわけではありません。
お礼
回答いただきありがとうございます。 まず法律や規則どおりに行われているかどうかが問題です。また、事故が起こって突然基準を変更するのは、なおさら不思議です。IAEAが問題にしても、東電や日本政府が問題なしとするのも心配です。このようなことから海外の不信感は高まっているのだと思います。 回答者の方は「プルトニウムだけが特に危険というわけではありません」と書かれていますが、すなわちプルトニウムも危険なことに間違いはないわけですね。核分裂で生ずるプルトニウムが見つかったということは、なんでも突き通す中性子の検出が行われていないのも不思議な感じがします。 回答者の方は、「「原発ジプシー」などの都市伝説は実際に発電所内で働いた経験のある人なら即座に分かるような嘘と誇張のかたまりなのですが、いまだに信じている人が多いのは残念なことです。」と書かれていますが、私は原発銀座と言われる福井県の出身です。以前から話は聞いていました。次の番組を今こそ全員に見ていただきたいと思います。 隠された被爆労働~日本の原発労働者1 http://www.youtube.com/watch?v=92fP58sMYus 隠された被爆労働~日本の原発労働者2 http://www.youtube.com/watch?v=pJeiwVtRaQ8 隠された被爆労働~日本の原発労働者3 http://www.youtube.com/watch?v=mgLUTKxItt4 中国から戻ったばかりですが、CNN並みに福島原発事故とリビア問題を、リアルタイムで交互に放送していました。日本に地上波でリアルタイムニュース報道がないのが気持ち悪い感じです。 BBCやCNNや中国にしろ、そのお国柄の傾向はあるはずですが、衛星放送ではなく、日本にもぜひ地上波の24時間ニュース番組がほしいです。 肝心な日本人が一番情報操作されており、政府に言いなりの情報ばかり与えられている感じがしてなりません。いわゆる記者クラブで腐れ切っている日本のマスメディアのいい加減さにも呆れてしまいます。
フェイルセーフが働かないということですね。グループに一つでは、その一つが故障すれば、全員アウトになります。 また、穿った見方をすれば、線量計をつけた人間だけ、「空気」中の低い線量だけを受けさせることで、線量計のつけていない、下請け孫受けの実作業員を、高い線量を受ける、「汚染水」除去作業に、基準値を超えで当たらせている、可能性もありますね。
お礼
回答いただきありがとうございます。 私は人間ができていないもので、どうしてもうがった見方をしてしまいます。 下請け孫請けの派遣社員が存在することすら労働法的に見て問題となる場合がありますから、使用者側が名を明かせない作業員であるかもしれません。英雄的決死隊なのに、なぜブルーシートで隠す必要があるのか不思議です。人類史上初めての長期戦となる放射線との闘いです。せめて事実を隠ぺいすることなく、悪徳企業と間抜け政府の陰で、生死をかけて日本と人類を守るために、名もなく闇に葬られていく作業員がいるとしたら、ぜひ事実関係を把握し、歴史に残るドキュメンタリーやドラマにして、彼らの存在を明らかにしてほしいと思います。すべてが終わって初めて明かされる事実に、きっと驚かされるのではないかと心配します。
- onioni1999
- ベストアンサー率21% (199/942)
線量計については状況を想像できる人なら安全度が変わらないことはわかるはずです。 単独で作業をしていると思いますか? そんなわけないですよね。 同じ場所で1グループが作業するのに全員につける必要性は無いはずです。 もちろんつけるにこしたことはないですが、 つけてなくても危険性はほとんど変わりません。 そんなのを批判する政府や国民は「現場が見えてない証拠」ですよ。
お礼
回答いただきありがとうございます。 「同じ場所で1グループが作業するのに全員につける必要性は無いはずです。」ということですが、私は想像力に欠けるものですから、「同じ場所」かどうか心配してしまうのです。東電社員だけが、安全な基準で安全な場所で仕切り、他の作業員が危険な基準で危険な作業に当たってきたのが過去の事実ですから。onioni1999さんの「現場が見える」術をぜひ教えてください。昨日まで現場にいられた方なら、ぜひお話を聞かせてください。政府も国民も現場に行ったことがないので、「現場が見えていない」のだと思います。ぜひお話聞かせてください。
お礼
回答いただきありがとうございます。 私も改善されていることを心から期待したいのですが、事故発生後に多くの作業員が恐怖から逃げ出したことや、現在も睡眠も食事もままならない状態で頑張っている作業員がいることを伺うと、本当に心配になります。 原子力保安委員会は環境省におかれているのかと思ったら、経済産業省にあって原発推進組と一緒に仕事しているわけですね。 これでは言わずもがなという感じがします。見直す機運もあるようですが、東電とは別に、文科省だけでなく自衛隊や環境省など、徹底的な国の調査があってしかるべきだと思います。情報の一本化ばかり気にしているような気がします。これって情報操作のことじゃないのでしょうか。 東電だけでなく、自分自身の反省も込めて、今後の戒めにしたいと思います。