僕は東京に住んでおります。
結論から申せば、西日本では元気に経済活動を営んで欲しいと思います。ですが、それと同時に併せてして頂きたい話があります。それは、どんな日本を創りたいか?という話題です。
今、復興に向けて日本中から、そして世界からも義援金が集まっています。
ですが、重要な事は大地震が起きる前に戻る事が復興ではないと僕は思うのです。それでは、なくなった方や、死ぬ間際まで戦いながら命を落としていった人たちの意味とは何なのでしょうか?
形だけが戻る事が復興とは言いません。
ですので、被災地が復興する事が本当の復興ではありませんし、日本全体で取り組まねば復興にはならないです。GDPの5%が消えているといいますし。ただ、これがチャンスでもあります。日本中が、心が一つになろうとしています。本当の復興とは、日本の復興の事ではないでしょうか?
日本全体で取り組む事ですし、日本自体が復興していく事です。
それは、今までと同じ様な産業・生活・生き方ではいけません。20年間も続く日本経済の長期沈滞の課題をクリアする為には、今までと同じ事を繰り返してはいけません。もしその延長で復興を目指してしまった場合は、日本経済は二度と立ち上がれなくなるでしょう。
今回の事は、本当に経済が好転するチャンスですが、それは古い産業が力を失い新しい産業が芽生えていく事から始まります。
それが、モノ作り・製造業から人づくり産業へ移動する事です。
大地震の最中でも、世界を感動させたのは日本の心です。条件・状況・環境に囚われず冷静な対応をしたり秩序を守り社会性を大事にする事が出来たのは、日本の教育・文化の力であり、更に奥深くに眠っている日本の心、サムライの心、サムライの精神があったからです。
これからの日本の復興の方向性は、まさにこのサムライの心、サムライの精神に目覚める事を通して、モノ作り・製造業を中心とする日本経済から、健康な心づくり、サムライの精神づくりを行う産業へと、日本経済の中心が明確に移動してしまう事です。
このタイミングだから出来ます。
ですが、このタイミングに今までと同じ延長で経済を回そうとした場合、例え被災地が見た目として復興を果たしたとしても、直ぐにマンネリが来てしまって、また繰り返しの日々です。
今は、モノ商品には満足できない日本人の現状があります。
モノが溢れているのに、まだモノを創ろうとしています。
もうウンザリの物質文明なのに、未だ物質文明を作ろうとしています。
心の安心、心の安定が広がる事。
健康な心が広がる事。
これは、うつ・自殺大国の日本、ニート・フリーターの多い日本には、とても大ヒットする産業です。Made in Japanの次に来る新たな国家ブランドとしてHeart of Japanを世界に売っていく事が、日本の世界戦略であり、経済も取り組んだ日本全体の復興ではないかと思います。
西日本では、ぜひ、そうした日本の在るべき姿、世界が期待する日本の位置づけを正確に読み取り、その期待に応えていく動きを果たす事だと思っています。
それは、モノ作り・製造業ではありません。
健康な心、サムライの心、日本から学びたい、日本に住みたいとする人は沢山いる中で、経済の色んな問題を全て解消していけるビジョンが、モノ作りから人づくりへとシフトする最も有効な道ではないかと思います。
如何でございましょうか?
お礼
私の知り合いが建築関係にいますが、ついこの間まで仕事が無くて困っていたのに、皮肉なものだといっていました。「でも、不景気で困っているよりいいのでは」と言い返しました。しかしそれ以上に、東北のほうの方はまだ暫く大変だと思いますが、頑張れるところから進めていけばいいですね。