• ベストアンサー

水道規制100ベクテルと学会基準の違い

3/24日本産科婦人科学会のご案内http://www.jsog.or.jp/news/pdf/announce_20110324.pdfの210ベクテルは妊婦・胎児に無害と政府指示の100ベクテル制限の違いを教えて下さい。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • kenchin
  • ベストアンサー率56% (398/700)
回答No.1

お示しの資料の要旨(胎児への影響)は以下の通りです。   1.現在、水道水に210Bq/リットル(キログラム)の     放射性ヨウ素が検出されています。   2.そこで、「仮に200Bq/リットルの水を、妊婦さんが     妊娠期間280日×毎日1リットル飲んだ場合」で計算     すると、母体は1.2mSvの被ばく(被ばくをする物質)     を取り込むことになります。   3.日本産科婦人科学会は「胎児に悪影響が出る被ばく     量は50mSvと考えています。」   4.母体が取り込んだ放射性物質が全て胎児に集中する     として考えても、上記3のとおり、胎児の被ばく量は1.2     mSVです   5.だから妊婦さん(胎児)には悪影響がありませんよ。 それに対して政府指示の「乳児が摂取する水の基準値100Bq/ リットル」は以下から来ています。   1.出展      ICRP Publication 63 「放射線緊急時における公衆の      防護のための介入に関する諸原則」   2.基準      乳児が飲用するミルクおよび飲料水、ベビーフードの      基準は100Bq/リットル(キログラム)   3.回答者補足      100Bq/リットルの水を、毎日1リットル1年間摂取      すると、0.8mSvの内部被ばくが起こります。      なお、ICRPはWHO公認で「緊急時の乳児の年間      被ばく量を1mSvとしよう。」と決めているんですね。 つまりは、使っている基準が違うんです。

その他の回答 (1)

  • yoisho
  • ベストアンサー率64% (331/516)
回答No.2

あくまでも私見ですが、 私の想像するところを述べさせていただきます。 理想と現実の違い 個人を相手にするか、集団を相手にするかの違いではないでしょうか。 妊娠中の女性は、通常よりもかなり神経質になっています。 例えば、手元に飲用できる水が水道水しか無い場合、 科学的に考えればリスクは皆無であっても、 心配して我慢してしまったり、 子供のミルクを控えてしまう可能性があります。 これは胎児や乳児にとって、とてもリスクの高いことです。 極端な例では、 気付かずに低レベルの汚染の水を飲んでしまった場合でも 悲観して堕胎を考えてしまう場合すらあります。 ひとりひとりの妊婦さんと向き合ったときは、 放射線による例えば1万分の1のリスクより 上記のようなリスクの方が、はるかに問題になります。 一方の行政は、理想を建前に規制を行います。 集団を対象とした施策では、 たとえ1万人に一人でも問題が出ないような規制を行います。 放射線のリスクは、被曝が少ないほど低くなるのは当然ですが、 これなら絶対大丈夫の線引きは困難です。 ですからかなり安全を見て100ベクレルといった限度を設けています。 日本は法治国家ですから、法で定めた決まりを きちんとした手続きなしで行政が破棄するわけにはいきません。 あらかじめ定めた規制値で愚直に線引きするしかできません。 両者の発言の温度差は、 こういった背景によるものだと思います。

関連するQ&A