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放射能の暫定基準値について
放射性の食料や飲料水について教えてください。 テレビではいわゆる専門家という人がでてきて、申し合わせたように「安全だ」と言っていますが、かえって不安になります。 専門家はこれまで、原発や血液製剤等について問題が起きる前は安全だと言ってきたからです。 そこで、放射性の食品についても、専門家の話を鵜呑みにするのではなく、事実をベースに自分の頭で納得したいと思います。 そこで質問です。放射性食品の暫定基準値はどのような根拠できめられたものなのですか。 何か実験データでもあるのでしょうか(動物実験、過去の被爆データ?)。
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放射性物質の食料および水道水中の量に関する暫定基準値は、ICRP(国際防護委員会)によってまとめられた基準値をもとに、原子力委員会が「防災対策に係る指針における摂取制限に関する指標値」として算出した結果を示します。 この暫定基準値の算出方法に関しては、ヒトの摂取経路ごとにリスクを算定し、障害が起きる可能性のある制限値をもとに、10分の1から数分の1程度を境界値として求めた値です。 1年間暫定基準値量を摂取すると障害が起きる可能性があるという値です(安全側に見積もっています)。 信号に例えて言うなら、青信号と黄色信号の境界を暫定基準値としています。 1年間同量を持続して摂取した場合に赤信号となるわけで、暫定基準値を若干超えたいわば黄色信号の量を1日~数日摂取しても人体に与える影響はほとんど皆無といっても過言ではありません。 そういった意味で「安全だ」といっているわけで、手放しで口裏を合わせているわけではありません。 ICRPの基準値に関しても過去の事実(チェルノブイリの原発事故、核実験による被害など)を踏まえて、リスクを推定しています。 核物質ごと(化学形も考慮)に人体に与える影響が異なりますので、それぞれについて詳細にシミュレーションを行っています。 参考になるICRPのPublicationは、40「大規模放射線事故の際の公衆の防護:計画のための原則」、63「放射線緊急時における公衆の防護のための介入に関する諸原則」、68「作業者による放射性核種の摂取についての線量係数」、82「長期放射線被ばく状況における公衆の防護-自然線源および長寿命放射性残渣による制御しうる放射線被ばくへの委員会の放射線防護体系の適用-」、94「非密封放射性核種による治療を受けた患者の解放」などです。 原子力安全委員会の資料は、文部科学省のホームページから検索できます。 この辺りを調べてみてはいかがでしょうか。 ネットに出ている情報に関しては真偽の判定の難しいものがたくさんありますので、気をつけてください。
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- PONJAPONPON
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この暫定基準値は2011年3月17日に定められた物です。 基準値を超えることの無い様充分な余裕を持って定められましたが、予想に反しあっという間に基準値を超えてしまいました。(たとえば水道水の基準値は、国際的に広く10Bq/Kgが使われていますが、今回の基準値は300Bq/Kgです) 「基準値の制定は2011年3月17日」 これだけでこの基準値の信頼性の高さがよく判ります。
お礼
ありがとうございました。 「信頼性の高さ」:これ皮肉ですね。
- hakubaku
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年摂取量は理論的に算出した数値です。これを諸外国の摂取限度を勘案するなどして(政治的に)決めた物が暫定基準値になります。 年摂取限度(ALI)とは、線量限度に等しい預託実効線量を与える放射性物質の体内への急性摂取量(または一回摂取量)である。年摂取限度は、20mSvの年平均実効線量限度に基づいて計算される。 http://www.rist.or.jp/index.html
お礼
ありがとうございます。 >年摂取量は理論的に算出した数値です。これを諸外国の摂取限度を勘案>するなどして(政治的に)決めた物が暫定基準値になります。 私の知りたいのは、もし理論的に算出できるのであれば、その論理的根拠です。 また諸外国の接種限度はどのような根拠に基づくのか、その原データが知りたいです。
お礼
ありがとうございました。 資料を紹介していただいたのは特にありがたいです。 あと知りたいのは、WHOや諸外国(アメリカ、ドイツなど)の基準との関係です。 それぞれの基準が何らかの根拠に基づいていることは当然ですが、実際の基準の数値が異なるのは、どのような考え方の差によるものなのか、 このあたりが是非知りたいです。