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放射線の件
東北地方太平洋沖地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。 今よく聞こえる発言と思いますが、意味を確認したいんです。 「直ちに体に影響が出るレベルではない」というのは今直ぐ出ないが、いつか出る可能性があるなのでしょうか。つまり、結構時間が経ってから、異変の症状が出ないわけでないでしょうか。か、体に長期にわたり全く影響がないなのでしょうか。 宜しくお願いします。
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- hatenatarou
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「直ちに」は「今すぐに」という意味ではなく、専門家などがよく使う表現のようです。 身近な例では、賞味期限について「日付を過ぎて食べてもただちに健康に影響がある期限ではない」という表現をしています。 http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin403.pdf たしかに誤解する言い方ではありますが、多くの要素が複雑に関係していて簡単に説明することができないときに、この言葉を使うようです。 多くの要素とは、たとえば、どの放射性物質か、基準値をどれくらい超えているか、摂取したカテゴリーは1つか複数か、どれくらいの期間か、どれくらいの摂取量か、一度に多量を受けたか長期間で少しずつ受けたか、などなどです。 参考ページ:放射線の被害がなぜはっきりと答えられないの? http://www.miraikan.jst.go.jp/linkage/qa/110411136137.html 参考ページ:放射線の規制値と実際の健康への影響 http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g1.html "例えば、食品の暫定基準値は、その食品を普段食べている量を食べ続けても健康に影響が出る線量には到達しないように、それも安全性を見込んだ上で設定されています。" 参考PDF:放射性物質に関する緊急とりまとめ http://www.fsc.go.jp/sonota/emerg/emerg_torimatome_20110329.pdf "飲食物中の放射性物質が健康に悪影響を及ぼすか否かを示す濃度基準ではなく、防護対策の一つとしての飲食物摂取制限措置を導入する際の判断の目安とする値である。"
- yoshinobu_09
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「直ちに体に影響が出るレベルではない」というのは注意を喚起するレベルであるということでしょう。 「微量の放射線なので無視できる」と言えないのが放射線です。 問題は総量です。 微量でも浴び続けると、危険レベルに達します。 福島原発からの放射線量は微量ですが、10日ほど蓄積して、水道水、農産物、哺乳類である乳牛に基準値以上の汚染値が出始めました。 単独では「直ちに体に影響が出るレベルではない」といっても総合的には安全かどうかはわかりません。 細胞が放射線で傷ついたDNAを修復できれば問題がありません。 同じ被曝量でも運よく修復できる人とできない人がいます。 同じ人でも体調によって変わるでしょう。 もちろん赤ん坊、妊婦、老人などはリスクが高くなります。 そして現在健康であっても、何年か後に変調が出るかもしれません。 体内被曝すると一生放射線を浴びつづけます。 毒なら、これ以下なら大丈夫と言えるのですが、放射線はそう言い切れません。 だから注意を喚起しているわけです。 放射線の来る場所にいて、粉塵を口から吸い込み、雨にぬれ、水道水を飲み、農産物を食べ、牛乳を飲み続ければどうなるか想像してみてください。 「直ちに体に影響が出るレベルではない」はあくまで単独での話です。
- Lescault
- ベストアンサー率40% (947/2331)
こんにちは。 医薬品に関する実験で放射性同位元素を日常的に扱ってきた経験者です^^。 >「直ちに体に影響が出るレベルではない」というのは今直ぐ出ないが、いつか出る可能性があるなのでしょうか。 正直に言ってしまえば、「先のことは不明」という回答しかできないと思います(逆に言えば、今回あちこちで検出されている放射能レベルは、科学的に極めて危険とも未来永劫絶対大丈夫とも断定できないレベルだということです)。 但し放射能に対する感受性や、今回の原発の件以外に将来的に浴びる放射線量等にも個人差がありますので、今回の福島の問題の後で何かしらの身体的影響が出たとしても、個人レベルでは一概に「福島だけの影響」と評価するのは難しいとも思われます。それでも将来疫学的調査などが実施されれば、統計的に福島の影響を評価することは可能ですが、これは結局後ろ向きな調査であり、現在の時点で将来を断定的に論じることはやはり不可能だと思います。 因みに私の場合も日常的に放射性同位元素を扱っていますが、25年業務に従事していても全然健康ですよ(何の安心材料にもならないかもしれませんが一応・・・笑)。
お礼
ご説明ありがとうございます。分かりました。
- kiyocchi50
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いろんな解釈がされていますが、正確に解釈すれば「今後」については言及されていないので「わからない」ということです。 医学的に言うと、「全く影響が無い」わけではないけれど「無視できるレベル」です。 難しいのは、例えば将来なんらかの癌になったとき、今回の放射線の影響かを調べるのは不可能なんです。 普段から、私達は各種の発がん物質にさらされています。 そもそも、遺伝子も個人個人で違うため、放射線の感受性も違います。 ですから、影響を述べることは出来ません。 そこの所を理解していないと、「直ちに」ってきいて「じゃあ将来でるんだな!」って思ってしまうのです。
お礼
ありがとうございました。
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