No.2です。お礼ありがとうございます^^。
誤解されそうだなと思いながら回答していましたが^^;私も今の状況がまっとうだなどとは全然思ってはいません。そして、その理由も書いたつもりです。成功モデルが通用しなくなっているのに、成功体験を捨てられずにいるから、失敗を繰り返すと。
国富は政府の借金や予算ではなく、GDPや貿易収支です。10倍の人口の中国に抜かれたとはいえ、GDPはまだ世界第三位ですし、貿易収支はずっと黒字です。なのに、景気が悪い。これは、国内消費が減少し続けているからに他なりません。
「デフレの正体」の藻谷氏によれば、これは経済政策なんかの問題ではなく(私はそれもあると思いますが)、人口動態が理由であると言っています。すなわち、18歳から65歳を生産人口と呼ぶそうですが、この部分の推移が経済(景気)の波を形成するそうです。この国では、戦後のベビー・ブームで形成されたいわゆる団塊世代が生産人口に参加(18歳を迎え)し、高度成長を支え、消費を活発にし、彼らが家を持つ時期に住宅ブームを巻き起こし、彼らの産んだ団塊ジュニア世代(現在、出生率がどうのこうのと言われていますが、産む数が多ければ子供は多い^^;)が生産人口に参加するという図式でなりたってきたというわけです。そして、ここに至り、その団塊世代が生産人口から退場したことにより、国内消費が減少を続けているという論法です(まあ、もっと多くのことを数字をあげて彼は言ってますけど)。
さて社会構造がそのようであるのに、大量生産大量消費型の産業モデルや経済モデルは成立しない。と、前回回答したつもりです。今の日本の基幹産業のうち、家電や自動車はもう今までの形では終わっています。何も不思議なことではなく、安価を売りにして世界を席巻し、高度経済成長の花形のひとつであった繊維産業がとっくに消え去っているのと一緒です。
それにも拘わらず、生産性と人件費抑制というコストカットでまだ、その分野で世界と競争しようというのは時代錯誤としかいいようがありません。しかし、企業と政府はそれを改めようとはしません。少なくとも人件費の抑制はGDPを押し下げることでしかありません。ここから先の解決策は質問と離れるので、やめておきます。長くなるので^^;
というわけで、長い不況が続いており、このままなら、まだまだ少なくとも団塊世代の方々がいらっしゃらなくなるまで続きます。
お礼
ありがとうございました。 もし機会があったら,その「デフレの正体」という本を読んでみたいと思います。