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万葉集について
新古今和歌集の【花さそふ比良の山風】の本歌にあたる【世の中を何にたとへむ朝ぼらけ】の品詞分解を教えて頂きたいです。 ◎む、は推量か反語なのか。 ◎漕ぎ去にで一くくりにしてナ変連用でいいのか。 ◎し、は過去の助動詞きの連体でいいのか。 以上3つを教えて頂きたいです。宜しくお願い致します。
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1.「む」は読み手の意向(意志や希望)「…よう、…う」 推量は三人称。仮定はあっても反語の用法はなし。 2+3.こぎ(他動詞四段「漕ぐ」の連用形)+いに(自動詞ナ変「往ぬ/去ぬ」の連用形)+し(過去の助動詞特活「き」の連体形) 漕ぎ出(い)づ/漕ぎ出(づ)(自動詞ダ行下二)が一般的な用法だが、あえて「漕ぎ隠れ」もはや帰らない=往く/逝く(亡くなる)の意味を込めるために「漕ぎ去ぬ」と変えた掛詞含みなので、文法上は「漕ぐ+去ぬ」となる。 また原文では「榜去師船之」として助動詞「し(師)」は名詞「船」にかかるので連体形。
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- mo6644
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回答No.1
万葉集、「世の中を何にたとへむ 朝びらき漕ぎ去にし船の跡なきがごと」の、 助動詞は次の通りです。 「~む」は意志を表す助動詞。 「漕ぎ去り」は「漕ぎ去る」の連用形、 「にし」は完了の助動詞「ぬ」の連用形と、「し」は過去の助動詞「き」の連体形。 よって歌は、「この世の中を何にたとえようか。朝、港を漕ぎ出て行った船の跡が僅かの間に消えてしまうようなものだ。」の意味になります。