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夏目漱石『こころ』でのKの自殺とは?
- 夏目漱石の『こころ』を読みこんでる方いらしたら意見下さいm(_ _)m Kの自殺の原因の1つは自責の念でしょうか?
- Kが普段と変わらない態度を取った理由は何でしょうか?Kは恨みを持たず、自分の弱さを見せたくなかったのかな?
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漱石の前期・後期三部作は愛読書のひとつです。 個人的な感想を述べます。 (1)私は、Kの自殺の原因の1つとして、 Kは自分が先生を追い詰めてしまったと考え、その自責の念 があると思うのですがどう思いますか? : 私はちょっと違う印象を持っています。 その逆で、先生が K を追い詰めてしまったと(一生の間)感じ続けていたわけで、それがこの小説の骨格を為しているテーマではないかと思います。 (2)先生とお嬢さんが婚約したことを知った後もKが普段と変わらない態度でいた理由は何だと思いますか? : 先生のせいではない、先生には恨みがないと伝えたかったから? プライドの高いKは取り乱してしまえば、自分の弱さを見せてしまうと考えたから? 先生が自分で伝えてくれると信じていたから? : 3番目の「先生が自分で伝えてくれると信じていたから?」の意味が良く分かりません。 よろしければ補足していただけますか。 最初の2つの意味は含まれていると思います。 その上で、K が論理的な思考を貫く、自分に厳しい人間だったということに留意なさると良いでしょう。 お嬢さんは自分の意志で先生と一緒になったわけですから、 K が先生を恨んだりすれば、それは論理に反していることになります。 そのことは K 自身が充分によく知っていました。 しかし、人間というものは論理だけで生きているわけではありません。 感情という厄介なものが、一生のあいだ付き纏います。 K は、そんな自分の感情を必死で押さえていたのでしょう。 そのような非論理的な感情を表面に出すことは、論理的思考を信条とする K にとっては耐え難いことだったのです。 しかし、感情は素直です。 お嬢さんに対する思いを論理で屈服させることはできませんでした。 こうして、論理と感情の狭間に K は沈まざるを得なかったということでしょう。 心理学的には、一種のうつ状態であったということも言えますが、文学作品の鑑賞上においては無用の分析かもしれません。
お礼
お礼遅れてすみませんm(_ _)m ありがとうございました♪