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長期優良住宅について

いつもお世話になります。 こちらのカテゴリーのQ&Aを拝見し、参考にさせていただいております。 ところで、長期優良住宅を積極的にやっている工務店と、そうでない工務店があります。 それは何故でしょうか? 工務店にとっては、メリットもデメリットもあるからでしょうか。 何か理由があったら教えてください。 どうぞよろしくお願いいたします。

質問者が選んだベストアンサー

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  • mata3414
  • ベストアンサー率56% (92/163)
回答No.3

プレカット工場の技術担当で、長期優良住宅申請のサポートも担当している者です。 私の担当している東海地区(特に愛知)は、長期優良住宅申請が多い地域です。 私のお客様でも長期優良住宅申請をされた方が結構います。 工務店として利益が上がるとかのメリットはあまり無いと思います。 私の客様の話をまとめると下記ような理由で長期優良住宅を採用されています。 1)大手住宅メーカーが軒並み長期優良住宅仕様を採用しており、   それらと比較しても劣っていない事を証明するため。 2)住宅ローンが低い金利で借りることができる。 3)住宅取得関連の減税額が大きくなる。 4)中小工務店用の補助金(100万円)が受けられる。(1社 5棟まで) 5)将来的に長期優良住宅の仕様が基準法の標準になるかもしれないため   その事への対応を早めにやっておく。 6)将来住宅を売買する時に長期優良住宅の方が評価額が上がるかもしれないため。 大きな理由はざっとこんなところでしょうか。 最近は、お施主様もかなり色々と調べてから商談に望まれる事が多いため、 1)~3)の件で、お施主様から長期優良住宅にしてほしいと言われるパターンが 多いと聞いています。 差別化のため、元々ある程度グレードの高い住宅を造られている工務店様なども、 それほどコストアップ無しに、長期優良住宅の認定が取れるため採用される方が多いです。 構造的にはそれほどハードルは高くないですが、今まで断熱性能を気にされていない 工務店様だと、その部分の価格アップ分がネックになるようです。 その他に、長期優良住宅の認定機関から取得するために余分に 1か月程度かかるため、 着工前にある程度余裕がないと難しいです。 こんな所で良いでしょうか?

noname#130365
質問者

お礼

mata3414様、 早速のご回答に感謝いたします。 お礼が大変遅くなり申し訳ありませんでした。 mata3414様が担当されている東海地域は申請が多いですか。 私の居住地では、まだまだ少ないようです。 採用する理由を拝見すると、施主にとっては建築後の金銭的メリットが大きいようですね。 将来のことを見据えて選択するいう理由も、なるほどと思いました。 確かに「長期優良住宅」というお墨付きをもらったか否かでは差が出そうです。 元々良質の住宅を造っている工務店は認定が取りやすく、そうでない工務店は価格がアップとは… やはりアップした分は施主が負担しなければいけないようですね。 施主にとっては、工務店を見極める目も必要になりますね。 詳しく教えていただいて、大変参考になりました。 先の回答者様へのお礼にも書きましたが、やっている工務店が少ないせいもあり、直接工務店には尋ねにくいのです。 でも、この場で皆様に回答をいただき、疑問が解消されました。 本当にありがとうございました。

noname#130365
質問者

補足

※ご回答くださった皆様、 皆様の丁寧なご回答のおかげで、大変よくわかりました。 ベストアンサーをお一人しか選べず、申し訳ありません。 この場をお借りして、改めて厚く御礼申し上げます。 ありがとうございました。 今後もよろしくお願いいたします。

その他の回答 (2)

回答No.2

お役所仕事に時間をかけたいか、お客様に良い家を提供したいかの方針の違いと思います。 昔から、100年住宅を建ててきたような棟梁の工務店は「今更」という感じがあるでしょう。 一方、30年位で壊される住宅を作ってきた企業は、この制度を使って事業転換、イメージアップを図りたいのでしょう。 昔から優良住宅を建て来た棟梁の考えを代弁すれば、 長期優良の認定に必要な書類一式(構造計算書含む)で40-50万円の経費をかけるくらいなら、基礎や木構造にあと40-50万円使ってもらった方が「お客様の為」と信じて疑わないのでしょう。 一方の30年住宅の会社は、お役所のお墨付きをもらうことで、優良住宅の工務店というイメージをつくり、新規受注のための営業活動に効果を期待しているのでしょうね。実際、個別の認定に懸かる費用は施主負担ですから、工務店側は施主負担でイメージアップが出来ます。

noname#130365
質問者

お礼

Mokuzo100nenn様、 この度もご回答頂き、感謝いたします。 お礼が遅くなり、申し訳ありませんでした。 認定に必要な経費は40~50万もかかるんですか! 全然知りませんでした。そんなにかかるとは… それほどの大金、確かに施主にとっては、家本体の価格に使った方が良いですよね。 「30年住宅」の工務店にとってのイメージアップ、お役所仕事のためにお金をかけるか、施主のためにお金をかけるか… なるほど、なるほどと、うなずくばかりです。 おっしゃるように、昔から長期優良住宅を作ってきた棟梁は、「何を今さら」という感じでしょうね。 非常に説得力ある鋭いご回答、参考になりました。 先の回答者様のお礼にも書きましたが、直接工務店には聞きづらいことでしたので、ここで質問して本当に良かったです。 どうもありがとうございました。

  • sirousagi1
  • ベストアンサー率35% (730/2058)
回答No.1

県の行った事業者向け長期優良住宅の説明会に参加したんですけど、 この制度をおこなう主旨などの説明がありました。 工務店としては、集客力のアップと施主は定期メンテナンスを継続して行わないと長期優良住宅の認定剥奪されることから維持管理の仕事にもつながるということ。 次いで、事業者として手を挙げることでたしか補助金を手に入れることができたと記憶しています。 名目は長期優良住宅の推進に・・・だったような。 私が付き合っているところから見て 積極的に制度の導入に踏み切った工務店は、建売に近い事業者とか年間20棟以上のホームビルダーと呼ばれる事業者さんであり、 そうでない工務店は、年間にすると5棟前後で昔から地元の工務店として口添えで仕事を得ている事業者さんですかね。若い息子の世代では興味はあるものの初期投資からメンテ費のかかる建物としてお客さんに説明しづらいとも言っています。 前者としては、宣伝文句が成り立つということがメリットです。デメリットは経費でしょう。 装備をよくしても価格にそのまま反映されてしまいます。 後者としては、メリットは感じられませんが、デメリットとしてそれが出来ない工務店と思われてしまうこと。 なのだと考えます。

noname#130365
質問者

お礼

sirousagi1様、 早速のご回答に感謝いたします。 お礼が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。 周囲の工務店を見回すと、sirousagi1様がおっしゃることが当てはまります。 確かに、親が社長さんで息子が専務さんのような工務店では、あまり積極的にやっていないようです。 住宅ローンの金利引下げ、税金の軽減など、施主にとってはメリットばかりかと思っていましたが、最初からメンテナンス費用がかかってしまうのですね。 工務店にとってのメリット、デメリットもよくわかりました。 工務店に直接聞きづらいことも、ここでこうして教えて頂けるなんて…本当に嬉しいです! どうもありがとうございました。

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