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殺処分ってどうやるの
口蹄疫も鳥インフルエンザでも報道されますが、殺処分っていったいどうやって何万モノ家畜を処分するのでしょうか?教えて頂きたいと思います。
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獣医師です。経験者です。 まず「と殺」と「殺処分」は違います。目的が違いますし、設備が整った「と畜場」で行うと殺と何もない現場(農場)で行う殺処分では、何もかもが違って当然です。 どの畜種も複数の方法があるのですが、メジャーな方法を。 鶏はガス殺、牛は薬殺、豚は電殺かガス殺、薬殺がよく使われます。 鶏のガス殺は鶏を数羽、大きなポリバケツに入れて蓋をし、隙間から炭酸ガスを注入するというやり方です。ビニール袋だといかに丈夫でも破れます。かなり暴れますから。 ポリバケツの大きさによりますが、一度に10羽前後というところでしょう。鶏は2人1組になって捕まえてポリバケツに入れるわけです。炭酸ガスの注入時間は10~20秒。 牛の薬殺は、牛を1頭ずつ保定して頚静脈に薬液を注射して殺す、というやり方です。 豚の薬殺は同じように豚の頚静脈に薬液注射で殺します。耳静脈という方法もあります。 ただ、豚は牛と比べて頭数が多いです。牛なら100頭を超える農場は「大規模」と言えますし、どんなに大規模農場でも1000頭くらいですが、豚は1000頭なら小規模な方ですから。薬殺なんてやっていた日には何日かけても終わりません。 なので電殺が使われることが多いです。 宮崎での画像が流出しているので見たことがある人も多いと思いますが、ペンチの親玉みたいな「電殺器」で豚の体を挟むと通電する、という仕掛けです。 実際は電殺だけで確実に殺すのは難しいので(時間がかかる)、十分不動化する程度まで電殺器を当てて、後は薬殺でとどめを刺す方法が効率は最も良いでしょう。この場合の薬殺は心臓に直接薬液注射します。 と畜場での「と畜」でも電殺が主流です。でも方法はかなり違います。 と畜場では片手型の電殺器がほとんどです。豚に細い通路を歩かせて、終点で電殺器を当て、倒れたところを腋下動脈を刃物で切って放血死させる方法ですね。 未経験の方に説明しても判らないでしょうから詳しい理由は省略しますが、「殺処分」現場では片手型の電殺器は使いモノになりません。両手型(ペンチの親玉)の電殺器でないと使えないのですが、このペンチの親玉は輸入品しかありません。しかも1器で100万円くらいします。(片手型も同じくらいしますが) なのでどこの都道府県でも1器かせいぜい2器くらいしか持っていません。何県かやたらたくさん買っているところもありますが。 なので宮崎県で大量に必要になったときは、いろいろな県から貸し出していました。 ちなみに「殺処分」では、刃物を使った放血殺もしません。感染症に罹患した動物は血液に大量のウイルスを保持しているので(少なくとも口蹄疫や鳥インフルエンザでは)、放血なんてしたら環境を大量のウイルスで汚染してしまいますから。 「と畜」では逆に、放血して血抜きをしないと「商品」にならないので、必ず放血をします。 あと、豚では炭酸ガスによるガス殺もやります。一番人数あたりの殺処分効率が高いのはガス殺です。 でも、一番「安楽死」なのは電殺だと思いますけどね。
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私の勝手な憶測で申し訳ないのですが…。 昔は、多分刃物とか鋭い物で屠殺(とさつ)してたんじゃないでしょうか…。 今はガスで殺すのが主流じゃないかと思います。 飼い主に捨てられ、保健所行きになったペットをガスで一気に殺す映像をニュースで見た事があります。 人間の都合で殺されるなんて、まさに狂気の沙汰ですよね…。 自動車をスクラップする様な巨大なシュレッダーに、狂牛病にかかった牛を入れて殺す動画も見た事あります(アメリカかどこかの外国でしたね)。 屠殺する人は、相当な精神力が必要でしょうね…。 或いは、精神を捨てないとやってけないかも知れません。
お礼
お礼が遅くなって申し訳ありません。 簡単に殺処分といいますが現場では本当に大変なのでしょうね。
- goncici
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鶏では丈夫なビニル袋に入れて、炭酸ガスで窒息させるらしいです。 豚と牛は注射でしたね。獣医に招集がかかったそうな。
お礼
お礼が遅くなって申し訳ありません。 簡単に殺処分といいますが現場では本当に大変なのでしょうね。
お礼
お礼が遅くなって申し訳ありません。 簡単に殺処分といいますが現場では本当に大変なのでしょうね。