- ベストアンサー
高速鉄道の海外輸出は利益が出ますか?
- アメリカやブラジルに対して高速鉄道を輸出する計画があります。
- フロリダの場合、予算は総額2170億円と報道されています。
- 高速鉄道の海外輸出は各企業の利益につながるのでしょうか?台湾新幹線の事例からも考えてみましょう。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
簡単に言うと、昔、官公庁向けのコンピュータやコピー機の納入で時々見られた「1円入札」と同じような効果を、政府も企業も狙っています。 鉄道は、運行管理から維持まで、施設の運用及びメンテナンスに、非常にコストのかかる施設です。 もしこれを日本のメーカーから導入した場合、車両や駅舎、信号システムや改札システムなど、非常に幅広い内容で、日々のメンテナンスのために、部品交換や管理業務の受注が、永続的に発生することが想定されます。 多くの主要部品については、本体部分の納入にあたっては、交換部品は互換品ではなく純正部品を使うことで、保証を行う契約になっているはずですので、もちろん法外なメンテナンス費用は請求できませんが、長期にわたって確実な収益が見込めるわけです。 また、先だってのイギリスの事例で、大雪で各国からの納入鉄道が軒並み止まってしまう中、日本納入の鉄道だけが通常運行可能だったことで、一時凍結となっていた、日立が主体となって落札していた新規路線が、復活したことに見られるように、新規の大規模鉄道路線は各国の注目を集めており、この建設を受注し、順調に運行できれば、他の国や地域からの受注もさらに見込めるわけで、さらに利益を得るチャンスが広がります。 従来はこのような、将来的な収益も見越した応札は、単年度黒字をそれほど重視しない日本企業の得意な案件だったのですが、最近は韓国や中国もこういったものに力を入れてきており、確かに以前に比べると、利益構造は厳しくなっている可能性は高いです。 しかし、継続的に需要の発生する案件を抱えているということは、企業自体の基礎利益に大きく資するわけですから、小さな黒字でも固定収入があると言うこと自体が、利益であるという考え方も可能で、決して国際協力のための事業ではないはずです。
お礼
回答有難うございます。 >もしこれを日本のメーカーから導入した場合、車両や駅舎、信号システムや改札システムなど、非常に幅広い内容で、日々のメンテナンスのために、部品交換や管理業務の受注が、永続的に発生することが想定されます。 確かにメンテ費用も相当な額だと思いますが企業としても現地に事務所を構えたり大変だと思います。(こういう企業はメンテ部門もあると思いますが)