僕は600字以内には収めませんが^^
アメリカの心情を理解する事が先決でございましょう。アメリカの心情とは、圧倒的な力を持って世界をリードする事でございます。理由は、世界をリードする程の圧倒的な影響力を持たないと、余りにも他民族で内部分裂がいつ起きてもおかしくない様な不安定要素を、抑え込む事が出来ないからでございます。
それ故に、アメリカは常に世界に対して圧倒的な力を発揮する事がテーマでございました。
少し遡りますが、第二次世界大戦の時、アメリカは日本にビックリします。
あんなに小さい国で、自分たちよりも文明が遥かに劣っている国(大砲をぶっ放す西洋に対し、剣を振っている)が、あっと言う間に技術を整え、朝鮮半島と中国を下し、ロシアまで倒し、アメリカまで空爆。
圧倒的な力を持って世界に影響を持ちたいアメリカとしては、日本は徹底的に叩いておきたい。
原爆2個まで落として完膚なきまでに叩きのめし、天皇を殺さず人間宣言させる事で国民や軍人の力の源を奪い弱体化させ、更に領地を切り取り、教育を埋め込む事でアジア同士に反感の感情を植え込み育て、日本式スタイルをアメリカ・西洋式スタイルに書き換え、日本を弱体化させる事には徹底的にやりました。
二度と歯向かわない様に。
ところが、軍隊がなくなり企業へと人が流れ、モノ作り・製造業にいそしむ様になった日本人はこれが中々面白くて大ヒット。モノ作り・製造業は楽しい。
それをやっていくうちに気付いたらMade in Japanとなって世界中を日本商品が覆い、日本経済が世界を制圧するんじゃないか、というくらいにまで行きました。どんなに頑張ってみても、アメリカ・西洋はMade in Japanを超える事が出来なかったからです。
アメリカはビックリします。あんなに叩いた筈なのに・・・。
アメリカはモノ作り・製造業が壊滅的打撃を蒙る中で金融経済へと移動させました。
日本人は、戦後の反省からアメリカに学び、アメリカに着いていこうと思っていましたから、もはや世界戦略など何も持ってはいなくて、ただモノを作る楽しみに自らを投じました。
その間に、アメリカは金融経済を胎動させ、日本からお金が世界へと流出する仕組みを創り上げます。これが、労せずしてお金を得れるので、アメリカはとても美味しい思いをします。この仕組みによって、日本は徐々に力を失うだろうとアメリカは安心しました。金融の仕組みによって、いつでも日本を叩けるからです。
ところが、2001年にアメリカは自ら自分の首を絞める事件を起こしました。
アフガニスタンへの先制攻撃です。アメリカは、世界に対して圧倒的な力によって影響力を放ち続けていたかったのですが、この時を境に徐々に世界と国内の反感を買うようになっていきます。
戦争が長引くと、不平不満や不信感が益々募るようになりアメリカはこれを抑える術を考える必要がありました。そして、オーナーシップソサエティと言いながら、所有する事で幸せになり、生活が豊かで成功する人生を送る事を国を挙げて煽動しました。
お家を持ち、車を持ち、とにかく所有する事が幸せだと。
アメリカにはモノ作り・製造業はありませんので、世界から商品が来る事になります。ドルは世界へと流出しますね。日本や中国やヨーロッパなど、アメリカ以外の国へとドルが蓄積されます。
そして、面白い事に世界各国はこのドルをまたアメリカへと返す様になります。アメリカそのものの価値化させて、アメリカが倒れる訳が無い、アメリカが弱る事は無い、としながら投資を呼び込みます。
そうして再び世界からお金が集まってくる際に、アメリカという価値が更に高くなり、国民には更なる煽動をして、低所得であっても「お金を借りて土地を所有すればいいよ。幸せへの道やし、例え返済期限が来て返済能力がなくても、跳ね上がった膨大な土地を売れば借金が返せるだけじゃなくてお金もちにもなれるよ」などと言いながら、かなり強引にお金を借りさせて益々価値を跳ね上げる様にしました。
ここに貢献するのが金融商品・金融派生商品です。
そうして、アメリカの消費経済を活用して、世界からドルを呼び込み、価値を高めて、更なる消費を煽動し・・・とする事でアメリカを中心とする世界経済に参加する国は全部儲ける事が出来るよ、と言います。
アメリカが倒れる訳が無いし、アメリカが弱まる訳が無いし、アメリカ国内も、世界中も、皆がみんな豊かになるから絶対大丈夫・・・という論理。
絶対に破れる事のない投資であり経済循環でありアメリカの価値であり・・・というアメリカの姿勢でございます。そんなグローバル資本主義経済を創ったアメリカは「やはり圧倒的!スゴイ!」・・・と思ってもらいたい心情。
如何でございましょうか?
お礼
ありがとうございます!! 私は、アメリカと日本についての国際情勢について 全く分からなかったのですか、簡単に教えて頂き ありがとうございました。 これを気にもうちょっとがんばってみようかなって思います。