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国債発行の意味?
来年の国債発行、過去最大の169兆円 と言うことだそうです。 とても、基本的な事を教えてください。(学校で教えるべきだと思うのですが) 国債を発行しても、買うのは日本の銀行と郵貯で、その原資は、日銀から借りている。という認識は、正しいでしょうか? だとすると、結局、円の価値が下がっている(インフレ)だけということでしょうか? 一昔前、韓国やブラジルが経済破綻をして、IMFからお金を借りた事がありましたが、これらの国は国債をドル建てで出していたのでしょうか?もし、自国の貨幣建てなら、お金を刷ればいいだけと言うのは、違うのかしら?
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本当は学校で教えないといけないのですが、おそらく先生がこうした経済の問題を理解していないだろうから、国民がそれぞれ理解しないといけないのでしょう。 まず、経済論の大原則ですが、(まともな国の)中央銀行は国債を引き受けてはいけないのです。これをやると信用を失い、紙幣が紙くずになり、破綻国家になります。詳細は日銀の「教えて!にちぎん」が分かりやすいです(下記のURL参照)。 したがって、発行している国債は市中消化が原則になりますが、これは書かれているとおり、郵貯に加え、銀行、生保が主な買い手になります。これらは、個人の資産がベースになっています。 なお、借り換え等があるので、169兆円という金額はあまり気にしなくてもよく、むしろ単純に増えて行く分の40兆円に目を向ける必要があります。 いまや、国債に地方債等も入れたもろもろの公的借金は900兆円といわれていますが、個人の金融資産は日本で1300兆円しかありません。毎年40兆円ペースで純増していくと、あと10年はもたないと、経済の専門家はしばしば言います。確かに計算上、40×10年で1300兆円になるなあという気がします。 そうなると、金融機関や生保、郵貯では買えなくなるので、(1)法律改正をして日銀に買い取ってもらう(禁じ手)、または、(2)外国に買って貰う(金利が一気に上がる)、というどちらかでしょう。 日銀も財務省も、このままではまずいということはよく広報していると思います。プレスも、よく説明をしていると思います。多くの国民も「かなりまずい」ということを理解していると思います。ただ、ここまで借金が膨らむと、誰か一人の力でどうにかなるというレベルではないのでしょう。
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- covanonki
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国債の購入者のうち、70%が「民間の金融機関」です。原資は「民間の金融機関への預貯金残高」です。 2010年の4~6月の日銀発表では、預貯金残高のうち、一般家庭からの現金による預貯金残高は806万円で、 世界最大の預入金額です。 俗に、「1400万」あると言われる一般家庭の金融資産には、現金以外の資産が含まれていますから、実際に 金融機関が運用できる一般家庭の資産はこの806万円ということになります。 もちろん、金融機関に預け入れを行っているのは一般家庭だけでなく、「非金融系民間企業」「金融系民間 企業」「行政」なども金融機関に預け入れを行っています。その合計金額が 約2700兆円です。 国債の発行残高が普通国債が618兆円、財政投融資国債が123兆円。その他国債を合わせて総額741兆円となっ ています。(http://www.mof.go.jp/gbb/2209.htm) 741兆円のうち、70%を民間の金融機関が保有していますから、2700兆円のうち、518兆円を国債として保有 している、ということになりますね。 6%は外国人が保有しているのですが、日本の国債はすべて「円建て」で発行されていますから、もし仮に (そんなことは120%ありえませんが)日本国政府に国債を返済する能力がなくなったとしても、日本銀 行が日本国銀行券を印刷して、その国債を買い取れば済む話ですね。 他の回答に、日銀が国債を買い取れない旨が記されていますが、それは政府が発行した国債を「直接」買 い受けることができないだけで、すでに発行済みの国債を日銀が買い取ることには何の問題もありませ ん。 『財政法第5条 すべて、公債の発行については、日本銀行にこれを引き受けさせ、又、借入金の借入については、日本銀 行からこれを借り入れてはならない。但し、特別の事由がある場合において、国会の議決を経た金額の範 囲内では、この限りでない。』 記されてあるように、わざわざ法律を改正せずとも、「国会の議決」を経ることができれば、直接買い受 けることも可能です。(もちろん、そこまでする必要があるとは思えませんが) ご質問文中にあるように、韓国やブラジルは、「外国通貨建て」で国債を発行していたので、日銀が行え るような裏技を用いることができませんでした。 ただし。「国債」は、あくまで年単位の、短期間で返済することが前提となる政策に用いられるべきで あって、間違っても「子ども手当」であったり、「年金の財源」であったりするような、いわゆる「社会 保障」と呼ばれる、恒久的な財源を必要とするものに用いられるべきものではありません。 もしそれを可能とするのであれば、日本国は「資本主義経済社会」ではなく、「社会主義経済社会」へと 変質してしまいます。社会主義経済となれば、人々は努力しようとしなくなり、働こうとしなくなりま す。 やがて経済の破綻へとつながることは、かつてのソビエト連邦や東欧諸国が身をもって示してくれたはず です。 もっとも、バブル時代。「年功序列」「終身雇用」というシステムを有し、金融機関から受け取れる利息 で定年後を生活できるかつての日本の社会システムは、「もっとも理想的な社会主義経済」であると言わ れていました。中国やソビエトが目標としていた経済システムは、そんな日本の経済システムでした。 「個人主義」「男女平等社会」「核家族化」。そんな欧米的社会システムが日本の経済を破壊する根源 出会ったことを忘れてはならないと思います。
お礼
ありがとうございます。 特に、国債の使い方に関しては、おっしゃる通りだと理解しました。 もっと、よく理解し、考えないといけないですね。 違うスレッドで、もう少し、質問させて頂きたいと考えています。 もし、さらにお教えいただければ幸いです。
まず財務省の発表を鵜呑みにしないでください。データは信用できますが、自分に都合がいいようにしか言いません(増税出来る方向でしか発表しない)。政府の借金は大きく見えますが、マスコミや経済アナリストが言われているようにすぐ破綻という話ではありません。もちろん借金を削減する必要はありますが、現状は金利が低いこともありまだ問題ありません。 確かにこのことを学校などで教えるべきとは思いますが、なにか誤って教えられてしまうのではと危惧するところもあります。それでもまずミスリードしないよう会計ぐらいは教えるべきだと思いますけど。 > 国債を発行しても、買うのは日本の銀行と郵貯で、その原資は、日銀から借りている。という認識は、正しいでしょうか? 主に国債を購入するのは金融機関や保険会社になり原資は民間になります。 ところでよく資産と負債を見比べて単純に何年で負債を消化できなくなるといいますが、それは一面でしか物事を見ていません。会計上のバランスシート(貸借対照表)では資産=負債+純資産になります。つまり純資産が変わらず負債が増加すれば資産も増加するのです。だから資産がいくらしかないからあと何年で破綻だというのはミスリードです。 また政府のバランスシートは債務超過ですがそれが普通で、債務超過でない国を探すほうが大変です。でもどこも現状は財政破綻していないですよね…そういうことなんです。なお債務超過でも問題ないのは徴税権などを保有しており資金調達が可能だから。本来ここを気にするべきなのですが…。 また日銀が直接国債を引き受けるのはどうかとは思います。でも国債を市場取引で日銀に買い取らせるのは全然おかしくありません。日銀には短期金利動向をコントロールする必要があります。国債が市場にあふれてしまえば債券価格は下落し金利は上昇してしまいます。日銀にとって金利がコントロール範囲外になるのは困るので買い取ります。買わないようだと政府が大変なことになりますが、日銀も政府が破綻してしまうのは本意ではないからある程度は買い取らざるおえません。まさかFRBが国債を大量買取して国債を支えているのを見ていないわけはないと思いますけど。 > 一昔前、韓国やブラジルが経済破綻をして、IMFからお金を借りた事がありましたが、これらの国は国債をドル建てで出していたのでしょうか? 韓国もブラジルもアジア通貨危機の影響で経済状況が悪化しIMFから借入を行っています。ただし韓国は民間破綻、ブラジルは政府破綻という違いがあります。簡単に説明しますと… 韓国の場合は通貨が急落した際に、外国資本から過剰に借入していた金融機関が破綻するのを恐れIMFから借入を行っています。当時民間債務は最悪でしたが政府財務は健全でした。しかしIMFが高金利政策を行ったので国際収支は改善しますが韓国の国内の経済状況は悪化し、やがて政府財務が悪化へとつながります。 ブラジルの場合は通貨危機の影響でロシアが破綻し、経常・財政赤字だったブラジルからも外国に資本が流出します。資本流出の際にレアルからドルに交換しますがドルが無くなり交換できなくります。政府は固定相場制から変動相場制に移行し結果的に自国通貨が急落します。ブラジルで外貨建て債務を保有していましたが自国通貨が急落すれば債務が膨らみます。破綻を恐れた政府はIMFから借入を行います。債務不安が遠のき自国通貨が安くなったため輸出が増え景気が回復していきます。 > もし、自国の貨幣建てなら、お金を刷ればいいだけと言うのは違うのかしら? そのとおりです。ただ自国通貨を発行すると通貨流通量が増えますよね。流通量が増えると通貨価値が下がります。通貨価値が下がると物価が上がります(物価上昇率=インフレ)。だからどのくらい通貨を発行するとどのくらい物価が上がるのか試算する必要はあります。そして状況を見て通貨発行量をコントロールすればいいのです。もちろん言葉では簡単ですが実際には難しいです。ただある程度の物価上昇率に幅を持たせて行うことは決して不利益にはならないと思います。実際そのようにやっている国も存在します。要は状況を正しく認識し仕組みづくりを行い、あとはやる気です。今の状況と果たしてどちらが幸せなのでしょうか。
お礼
自分の不明を恥じるばかりです。当たり前なのでしょうが、一言で国家の経済破綻と言っても、原因は千差万別なのですね。せめて高校では、難しい化学や物理や数学よりも、こう言った事を教える方が、日本の為には随分と大切だと思えます。初心に帰って色々と本を読んでみたいと思います。
- gadovoa
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どこからインフレという言葉が出てきたのですか? 日本はデフレの真っ只中。もう10年もデフレなんですよ。 日銀も財務のバカ連中もみんなそろいもそろって 「動向を見守っていかなくては・・・。」と見守るだけでなんの介入も しようとしない。 あなたの言うとおり、自国の通貨建てならお金をすればいい。というのは正解。 刷りすぎればインフレになるが、 とりあえず刷らないとデフレを回復できない。 韓国が経済破綻したのは、 欲の皮の突っ張った人間のなりの果て。 人間欲の皮が突っ張ると、 最終的に誰も止められなくなり 落ちるところまで落ちるしかない。 それが韓国経済の実態。 財務官僚や日銀総裁に教えてあげたい。
補足
インフレと言い方は誤解を招いてしまいました。失礼しました。
お礼
今まで良く分からなかった事が、随分とスッキリしました。ありがとうございます。後400兆円で、ポジティブスパイラルに持っていかないと、国債の償還の為に海外に頼るしかなくなると言う事ですね。政権交代が可能になって、どちらに投票しようかと考えた時に、その政党の政策がどう言う意味を持つのかも知らない様では情けないと考えて、質問させて頂きました。質問して良かったです。また色々とお教え下さい。