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映画「運命を分けたザイル」の残されたカラビナの意味
二人の登攀中にブランコのようにして岩肌に取り付く場面があり、その後ハーケンに付いたカラビナが大写しになる場面があります。 この場面は後の下山時での大きな障害を予告する重要なところと分かりましたが いかんせん、登山には全くの素人ですので、このアップのハーケンとカラビナ?が意味するところが全く分かりません。 どなたか教えて頂ければ嬉しいです。よろしく。
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ザイルを残さず、回収してしまった(抜き取ってしまった)・・・ ってことをハーケン&カラビナのアップ画像で強調したかったのですよ きっと・・・ 苦労してセットしたザイルを残しておけば あの吹雪の中でも、それをつたって下山出来たわけで・・・ きっと・・・ たぶんそんな感じだったと思います<(_ _)>
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- drmuraberg
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この話しも映画も知らなかった者ですが、ネット調べて推測してみました。 まず「ブランコ」の状況が変です。 ブランコする時には、トップの人がまずハーケンの位置まで登り、カラビナとザイルを 掛け、懸垂して下に下がります。下がった位置で壁面を横走りし、ホールドの有る位置から 再び上に登ります。(コースは逆N字形に成ります。) トップはハーケンの位置より更に高く登り、適当な位置で確保点を作ります。 パートナーはハーケンの位置まで登り、そこでザイルとカラビナをハーケンから外します。 彼はトップに横上から確保されたまま、斜め下方に走り降ります。そこからトップの登った コースに沿ってトップの居る確保点まで登ります。 つまり、パートナーが掃除して行く訳で、ハーケンにカラビナが残ることは無いのです。 パートナーの技量不足で掃除できない時も有りますが、この映画のモデルとなる2人の 技量ではそれも考えられません。 従って「ハーケンに付いたカラビナが大写しになる場面」が象徴しているのは、 リアルな状況を映しているのではありません。 ブランコの状況では、ハーケンに付いたカラビナの左右にはそれぞれクライマー が居るわけで、その間は「生、命」と言うザイルで繋がれています。 そのザイルを切れば、両方共に死、または一方は生、他方は死となる状況が 有ります。これは、墜落してそのハーケンで2人が宙づりになった場合も同じです。 ブランコという実際の登攀行動ではカラビナが掃除されるためにあり得ないが、 後で起こる事故で、切られたザイルがカラビナを通り抜け、空のカラビナがハーケンに 残り空しく振れる状況を暗示する為に「不自然な状況をセットし」大写しにされていると 解釈できます。 つまり、このカラビナの左右で運命が左右されると言うことの暗示と理解します。 丁度85年頃、やくざな稼業から足を洗った為にこの事件は知りません。 しかし、あらすじを見ると興味有る映画のようです。是非見てみようと思います。 当時は何時もナイフを携帯し「遠慮無く切るぞ」と言っていましたが、この事件の後なら 悪い冗談で顰蹙ものでしたね。
お礼
返事が遅くなり申し訳ありません。 逆N字にザイルを使って確保し、下方への体重を軽減して横へ移動するという手法はなるほどと分かったような気になりました。 最近ロッククライミングの極端な映像を観る機会が増え、垂直は無論のことオーバーハングでもぶら下がれるスーパーマン的映像を眼にすることで、どうも現実的感覚が揺らいでいました。 「アイガー北壁」を読み、「運命を分けたザイル2」を観ましたがそれぞれ極限のリアルな現実に基づいた描画があり感動致しました、登山には全くのシロートながら想像するに、今日もおそらく彼の地で...挑んでいる人たちがいるのでしょうね。
お礼
早々にご返事頂き ありがとうございます。 言われるようなことなのですね。 この後「アイガー北壁」を読み、「運命を分けたザイル2」を観ました。 ハーケンとカラビナとザイルさえあればどのようなところでも可能とは限らない、限られた手持ちのコマを使って登頂と帰途に、極限の生死をかけた一歩の中でもさらにその先を予見し行動しなければ...死と言うことなのですね。 返事が遅くなり申し訳ありません。