受験文法的には,疑問文・否定文の他,条件文でも any になると習います。
実際には some と any は意味が異なるのです。
I have some questions.
「いくつか質問があります」
Do you have any questions?
「いくつか質問がありますか」
同じ「いくつか」だけど,疑問文だから any
これが昔から日本人がやってきたことです。
any が「いくつか」としている時点で英語の理解はできなくなります。
some のいう「いくつか」はいくつか明示していないけど,いくつか特定しているはずのものです。
だから肯定文で用いられる。
any の場合,同じように「いくつか」明示していないだけでなく,いくつかあるかどうかさえ,わかっていない。
any は「何でもいいから,いくつでもいいから」という意味合いです。
これが日本語の「いくつか」でも通じるから厄介なんです。
三省堂の NEW CROWN という教科書では any に「いくつか」という訳語を載せていません。
英和辞典もそうする方向に向かってほしいものです。
さて,今回も,「もしいくつか質問があるなら」,これでも通じるわけですが,
ここでは「あるのかないのかわかっていない」
「あればいくつでもいいから」この意味合いが any なのです。