悪魔の証明について
すみません、いくつか質問があります。悪魔の証明についてです。
webで悪魔の証明について調べたところ、どうも複数の解釈をしている人々がいる気がして上手く理解できません。
解釈の方法は以下の2通りで、
(1)単純に証明することも否定することも困難な命題 と解釈した場合
「UFOはいる」「UFOはいない」「カラスは黒い」「白いカラスはいる」いずれも悪魔の証明となる。
(2)「証明するために膨大な全数調査が必要となるために」証明が難しい命題 と解釈した場合
上記のうち、「UFOはいない」「カラスは黒い」のみが悪魔の証明となる
※「UFOはいる」は宇宙への全数調査もあるが、単にUFO自体の希少性の高さから証明が難しいため
※「白いカラスはいる」も同様に、白いカラス自体の希少性が高いために証明が難しい
資料を見た限り(2)が正しい気がするのですが、どうでしょうか((1)だとすると多くの試験問題が成り立たなくなります…)。
(2)が正しいとすれば、「カラスは黒くない」は悪魔の証明でしょうか。
ともすると「全てのカラスを調べなくてはならないため膨大な全数調査が必要」であり、悪魔の証明であると考えてしまうかもしれませんが、
この場合「カラスは一般的に、黒い」という前提があるため、膨大な全数調査と無関係に、そもそも証明は困難です。よって悪魔の証明ではない
のではないかと思います。
つまり、悪魔の証明であるためには、「一般論として正しい」ことが前提ではないかということです。もし一般論として正しくない命題なら、
「一般論と異なること」が証明困難の最大の理由であり、全数調査が理由になりません。よって悪魔の証明とは言えません。
もし一般論と異なる命題まで悪魔の証明とできてしまうのであれば、「UFOのいない宇宙などない」と言い換えた途端に「全宇宙に対する全数調査が必要」
とされ、悪魔の証明となってしまいます。これは「UFOはいる」の命題にほぼ等しく、上記と矛盾します。
こういったことを考えたのは、問題集を解いていて、「日本人は皆勤勉である」が悪魔の証明であると解説されているのを目にしたためです。
この場合「日本人は一般的に、勤勉である」という前提があれば上記は悪魔の証明と言い切れますが、「日本人は一般的に、勤勉でない」という
前提だった場合、上記は悪魔の証明として成り立たなくなるのではないかと思ったのです。
「悪魔の証明」の必要要件は
・証明困難の最大の理由が「全数調査の膨大さ」であり、かつ
・その命題自体が、一般論として正しいこと
ではないでしょうか?
お礼
回答ありがとうございます。「悪魔の証明」とは、存在しないことの証明。「~でない証明」消極的事実の証明とは、違うということですね。
補足
例えば、私の車が、ぶつけられた。こちらは止まっていて、相手が100%悪いが、目撃者はいない。あなたが動いてぶつけたのだから、過失はすべてあなたにあると言うが、向こうは、あなたが動いていない事を証明しろと言ってきた。これは「悪魔の証明」になりますか?また、存在しないことを争う、本来的な意味での「悪魔の証明」が実際に、裁判で行われた事例を知っていますか?よろしくお願いします。