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旧ミニと旧ビートル、どちら?
旧ミニと旧ビートル、どちら? 個性がありますから優劣は難しいと思いますが、双方乗った方がおられましたらご意見・感想をお伺いしたいです。
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今となっては完全に趣味の領域の話なので、結局のところ『直感で気にいった方を買えばよい』という話になってしまいますが・・・とりあえず『自動車という機械』としてドライに分析しますと。 ※ミニで、ビートルを含む他のクルマと最も違うところ、それはあの異常な小ささです。 助手席側のドアミラーにも手が届くほど狭い室内、ちょっと前屈みになれば路面でタバコが消せるほど低いシート位置など、現代のクルマに慣れている多くの人が第一声で『怖い』と言います。(アイポイントの高さは初代ポルシェ911に匹敵する低さで、『後方に流れ去る路面のツブツブ』がハッキリ見えるほどです。) が、それほど怖がる事も無いのは、実はミニは欧州の衝突基準であるEURO-NCAPの施行前試験をパスしています。(故にエアバック付きのモデルさえあるワケです。) 対するビートルは・・・'54年、欧州で初めてオペル社が衝突安全性の研究を開始しましたが、比較対象としたビートルの衝突安全性には、その時点で既に問題がありました。'50年代後半に開発されたミニより更に20年以上も古い戦前の設計のビートルでは、仕方のないところです。 ※快適性はどうか? ミニは、ハードなスポーツカーと比較しても最悪に近い乗心地で、また振動も大き目です。ただ騒音は、ノーマルでは意外にもフツーです(勿論静粛だとまでは言いませんが、80km/hで走行中にフツーに会話出来る程度ではあります。ミニの場合エンジン騒音などよりダッシュボード周りのタテ付けが悪く、これがキシキシ・ミシミシとうるさいんですけどね。) 車内の広さは当然ビートルの方が広いですが、ミニでも『1人分に足りない空間』という事は無く、少なくとも360cc時代の軽の車内とは次元が違います。フロントシートをメ一杯後方から1ノッチ前進させれば、とりあえずその後にも大のオトナがキッチリハマって座れます。但しリヤシートの乗降性は悪意を感じるほど悪いです。(ミニスカートでは無理でしょう。) 一方ミニより広く快適なビートルもリヤシートのヘッドクリアランスは不足気味で、つまり両車とも完全な大人4人乗りか?と問われると微妙なところというワケです。 差が付くのは空調。ビートルのヒーターは申し訳程度にしか効かず、エアコン(クーラー)が装着されたモデルは希少ですが、ミニには強力なヒーターが装備されており、またエンジンがインジェクション化された'92年以降はクーラーも標準装備となっています。 ※操縦性や動力性能 操縦性は圧倒的にミニ。両車を知るヒトなら、これには異論が出ないでしょう。 ミニは今日のあらゆるスポーツカーよりダイレクト且つクイックで、現代のクルマの中では『4人乗りのリアルスポーツ』と言えるレベルです。 ビートルはポルシェ356と同じシャシで操縦性が優れていると言われていますが、当時のレースやラリーでは、ミニはビートルどころかポルシェ356さえ打ち負かしています。ラリーの世界では、ポルシェはあの名車911登場までミニを倒せなかったほどです。 また、ビートルの本国生産最終型である1302系以前のモデルのリヤサスには極めて横転し易いという重大な『設計上の欠陥』があり、今日ではもうスポーツ走行などを楽しむクルマではありません。(このリヤサスは'70年代までのショボいタイヤでは殆ど問題とはなりませんが、現代のラジアルタイヤでは、エコタイヤでさえ横転の危険性が一気に増します。) 動力性能はいい勝負かも。ただビートルの1300cc以下だと、ミニの方が総じて速いです。'60年代の1275クーパーS('60年代のラリーに於いて、ポルシェもランチアもアルファロメオもジャガーも倒したグレード)を持ち出すまでもなく、最終型の排ガス装置とクーラーが付いた低馬力仕様のメイフィアでさえ150km/hまで一気に加速し、その速度で巡航出来ます(軽自動車とはレベルが違います。勿論、その速度では敏感過ぎるハンドルにより異常な緊張感を伴いますが。) ※その他重要なこと 修理や改造は、どちらも信頼出来る専門ショップを見つけておけば全く心配はありませんが、ただ最近交換用の車体さえ作り始めたミニに対し、ビートルはパーツの入手性がイマイチでした。長く乗る場合には、これはネックになるかもしれません。 最後に、ミニではあのドライビングポジションが気になるかどうかで大きく評価が分かれます。ビートルと比較される場合は、必ず運転席に座ってみましょう。
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- flhr1450
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旧ミニと旧ビートル どの年代のどの型かお書きください。 旧だけではその意味が図れません。
補足
うーん、特に初期の骨董品扱いでは負担なになりがちかと・・。 双方とも、専門家でなくても気軽に所有できるというのが特徴ではないでしょうか。 ミニは90年以降、ビートルは1965年以降(もしくは12Vモデル)というところでしょうか。
- tutan-desu
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旧ミニは日本では人気が高い(本国以外で一番日本で売れた)ですが、昔の360cc時代の軽のような存在で、ボディもエンジンも何もかもとにかく質素な作りです。ちなみにこつんと軽くぶつけただけでボディが簡単にくしゃけるほど弱いです。製造中止直前に買った新車のメイフェアでも、高速で80キロも出すと、騒音と足回りのダイレクトさ、低い着座位置も手伝ってゴーカート的な感覚で、普通の車で180キロ以上出したようなスピード感を味わえました。確かに軽同然の小さなボディに1000ccや1300cc の大きな排気量のエンジンを積んでいるのですが、今の日本の660ccの軽より力もないですし、高回転までまったく伸びません。当時、よくあれでワンメイクレースをしたものだと関心するほどです。 一方旧ビートルは質素ながらもボディは鉄板も塗装も厚く頑丈で気密性も高く、大衆車として大成功しただけのことがあります。独特の水平対向エンジンは、意外とトルクがありRRで後ろから押されるような感じで乗りやすいです。ただし、丸いボディのため、右ハンドルなら左前の端がまったく見えないので、慣れが必要です。ということで、いずれも設計がシンプルなので、修理も簡単なのですが、古いのを今買うというならば、まだ実用性を兼ねたビートルをお勧めします。ミニは末期の新車でさえあの作りだったので、古くて乗りつくされたものは、かなり手のかかるホビー、実物大のプラモデルとして所有するものだと思います。
お礼
詳しい説明、ありがとうございます。 双方の特徴がよくわかりました。 ミニが(その時代のレベルで)丈夫かどうかは評価が分かれるところでしょうけど、 これもその人の感覚によると思います。 どちらも乗ってみたいですね。