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F1ドライバーのヘルメットについているステバイザーについて。
F1ドライバーのヘルメットについているステバイザーについて。 正式名称はわかりませんがヘルメットに汚れが付着したときにレース中に剥がすあれ。 今は何枚程度重ねてあるものなのでしょうか? また間違えて一気に全部剥がしてしまうなんてことはないのでしょうか?
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捨てバイザーの事をF1関係者は「ティア・オフ(tear-off)」と呼びます。 (ティアオフシールド等とも言いますね。) 個人差がある様ですが、1レースで捨てバイザーは3~4枚使う様です。 (確証が無いのですが、最高だと7枚位だったと記憶しています。サーキットごとでも違う様です。) これも好みですが、全部片側からめくって剥がしていく様にしているドライバーもいれば、左右交互にしてあるドライバーもいる様です。 左右交互にする理由は、「間違って2枚一度に剥がしてしまうのを防ぐ為」と某ドライバーが言ってました。 (全部一度に剥がせるかは分かりませんが、最終的に全部剥がしてしまって、ピット時に拭いてもらう・・・なんてシーンもたまにあります。) 以下余談ですが・・・、 これを剥がすタイミングは人それぞれです。 給油を受けた後、ピット・ロード走行中に剥がすドライバーもいますよね? それを見て「停止中にやれば、クルーに使用済みの物を渡せるのに・・・。」と思う人もいるかもしれません。 でもライバルと同時にピット・アウトするのであれば、立派な作戦にもなります。 上手くすれば、真後ろにいるライバルのラジエター・ダクトやエンジンのインダクション・ボックスの中に使用済みの捨てバイザーを入れる事が出来ます。 これは、ストレートでもやっていますよね。 某ドイツ人のチャンピオン・ドライバー等を見ていると、相手の位置をミラーで確認しながら、コクピットの右、左どちらで捨てるか決めている様な動きをしている時があります。 つまり狙っている訳です。1枚ぐらいじゃ冷却性能に影響しないでしょうけど、何枚も入るとオーバーヒートを起こす可能性がでてきます。 古い話で恐縮ですが、かつて片山右京さんがF1に乗っていた時、(確かモンツァのレースだったと思いますが・・・。)3枚もの捨てバイザーがラジエター・ダクトからでてきた事がありました。 当時乗っていた、ティレルのストーン・ガード(ラジエターの前にあるラジエターに石やゴミが直接付着しない様にする為のアミのような物)が貧弱なだったため、それが原因でオーバーヒートしてリタイアしてしまったのです。
お礼
深いお話ありがとうございます ピットインしたときにダクトのゴミ掃除をしているクルーの姿をよく見ますが色々考えるものなのですね。