- ベストアンサー
売買の目的物が原始的不能と瑕疵の違い
- 売買の目的物が原始的不能とは、契約時点でその目的物が存在しない状態を指します。
- 一方、売買の目的物に瑕疵がある場合とは、目的物が一定の基準や合意された条件を満たしていない状態を指します。
- 法的な手段として、売買の目的物が原始的不能の場合は契約が無効とされ、売買代金の返還が可能です。一方、売買の目的物に瑕疵がある場合は、契約を解除して損害賠償を請求することができます。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
570条は、売主の瑕疵担保責任を定めた規定ですが、 同条を含む売主の担保責任は、 売買契約を代表とする有償契約の特殊性にかんがみ、 契約法の一般原則を修正したものです。 したがって、契約の原始的不能は無効という契約法の一般原則と、 瑕疵担保責任との違いの判断基準が何かといえば、 有償契約かどうかという話になります。 では、ご質問の問題では、有償契約たる債権売買なので、 質問者の答え通り、瑕疵担保の話になるかというと、それも違います。 売買の目的物が存在するものの、その瑕疵により価値が低い場合に、 等価的均衡を保つべく売主に課されるのが瑕疵担保責任なのであり、 売買の目的物がそもそも存在しない場合には、その瑕疵もあり得ず、 瑕疵担保責任が出てくる余地もないからです。 言うなれば、目的物がないことは、「瑕疵」以前の問題なのです。 なお、原始的全部不能による契約の無効の典型例として、 別荘の売買契約を締結したところ、その前日に別荘が落雷で全焼していた場合、 というのがありますので、これと同様に考えればよいのではないかと思います。 最後に、厳しいとは思いますが、あえて一言。 原始的不能の契約は無効、というのは、 契約の有効要件という、契約法の超基本中の基本の話であり、 どんな基本書にも絶対に書いてあることですので、 まずはその点をしっかり確認することをお奨めします。 基本をないがしろにして理屈だけ覚えても意味がありませんから。
その他の回答 (1)
- toka
- ベストアンサー率51% (1167/2279)
X甲間の債権譲渡契約とは、 Xの履行債務:400万円の債権を甲に譲渡する 甲の履行義務:Xに350万円支払う という双務契約ですよね。 で、今回はXの履行義務(=甲の履行停止条件)が債権の消滅によって不能だというわけですよね。 ということは、 民法133条 不能の停止条件を付した法律行為は、無効とする。 が適用され、債権譲渡契約そのものが、締結時から無効というわけです。 545条は、適法に成立した契約を中途で解除した場合の取り決めであって、この場合(最初から契約が無効だった)にはなじみません。
お礼
545条は適法に成立している必要があるのですね。 明快で納得いたしましたありがとうございます。
お礼
ご丁寧な回答をありがとうございます。 まじめに勉強していきます。