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色の作り方
色の作り方 「青は藍より出でて藍より青し」ということわざにあるように、昔の染料というのは、その色を持つ天然素材から作っていたんですよね。 現代のペンキにしろ、インクにしろ、何らかの着色料というのは、一体どうやってその色を作り出すのでしょうか。 やはりその色ごとの異なる天然素材を原材料にしているのでしょうか、それとも科学の力で、共通の原材料から自由な色を作りだすことが出来るのでしょうか。
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染料は溶媒に溶けるのが染料です。 顔料の場合はメデュームとか樹脂の中に粉のまま混ざっている状態です。メデュームが乾燥したり反応して固まると、顔料はその塗膜の中に閉じこめられて接着された状態になります。 染料の場合には紙や布にしみ込んでその繊維を染めています。メデューム・塗膜は必要ありません。 染料を使った絵の具もあるのですが、それは半透明~白い顔料を染料で染めて混ぜてあるのです。 http://egologyplaza.nobody.jp/printing/4-4.html 結論的には ・現代では多くの染料顔料を化学的に合成できていますが、自由に無段階に色を作れるわけではない。(欲しい色に当てはまる顔料が無ければ何種かの顔料の混合で作る) ・顔料にする化学物質は同じ作り方のさじ加減の違いだけでできるのはなくて、やはり色ごとに違った製法を工夫発明されている。(たとえばニトロ基にしようと思ったら硝酸と反応させるとか)。 ただ有機顔料・染料は石炭石油の研究に端を発しているという面から言えば、同じ材料からかなりの色を作れると言えなくはない。 合成染料について(一例) http://www005.upp.so-net.ne.jp/fumoto/linkp14.htm ・いまだに土や鉱物や金属類の化合物の粉末も使われている。 こういう事になると思います。 絵の具・塗料メーカーが違っても顔料の製造元は同じという事も別に珍しくはないはずです。
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- Postizos
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連続すいません 顔料一覧 http://www.holbein-works.co.jp/pigments/pigmentslist.html ○○系とあるのが有機顔料です。
- Postizos
- ベストアンサー率52% (1786/3423)
まず塗料の多くは顔料という固形物の粉を使っています。インクの多くは染料を使っています。 顔料は物質の固有色を使っています。現在では多くが合成顔料です。 顔料は決して自由に色が作れるわけではなくて、既存の物質の固有色をヒントにこんな色は作れないかとを試行錯誤で開発して行ったわけです。 塗料の場合には安い顔料の混ぜ合わせで色々な色を作っていますが、絵の具の場合には同じ青でも顔料の違いで何種類もある、というふうに顔料物質の色を色の単位のように考えています。 つまり自由には色が作れないという事なのです。もちろん単一の原料からはできません。 彩度の高い原色は顔料同士を混ぜても作れませんので物質の色に最も依拠しています。 顔料は大きくわけて無機顔料と有機顔料があります。 無機顔料は ・土とか鉱物を砕いた「土系」→オーカー、シェンナー、ラピス ・金属の化合物→チタン、バリュウム、鉛、クロム、カドミウム、水銀、セレン、マンガン、鉄、炭素、亜鉛、ヒ素、銅、アルミ などを反応させたもの 有機顔料は炭素と水素をいろいろにつなげたものです。いわゆる亀の子です。 炭素と水素を混ぜればできるという事ではありません。アゾ基、ニトロ基、フタロシアニン基などで色が決まってきます。 こういういろいろな顔料の中から、造りやすくて、値段に見合ったものを選択して塗料のラインナップを作っているわけです。 その塗料のラインナップの中の色同士を混ぜてもどうしてもできない色もあります。その場合はその顔料を買ってきてクリアー=塗膜成分と練り合わせれば作れます。 ↓参考資料「顔料について」 http://www.holbein-works.co.jp/announce/anatomy.html 顔料の名前と個別の説明は「絵の具材料ハンドブック」に詳しい http://www.holbein-works.co.jp/announce/publishing.html 絵画用市販顔料、一例 http://www.holbein-works.co.jp/pigments.html よく減色混合の説明で何か三原色の色の混ぜ合わせでどんな色でもできるような風に書いてありますが、これは単に概念説明であって実際の絵の具の色は全くそうではないのです。
お礼
ありがとうございます。 顔料については大変よく分かりました。 基本的には物質の固有色を基にしてるんですね。 有機顔料と無機顔料というものもよく分かりました。 インク=染料はまた別なのかな?
- k_kota
- ベストアンサー率19% (434/2186)
>一番知りたいのは、そのような化合物から、どうやって、異なる複数の色を作りだすのかということです。 >一般の工業製品というのは、その材料の色そのままか、着色料によって塗装されているわけです。ならば、その着色料は何故その色をしているのかという疑問です。 色と言うのは、分子がどのような波長の光を吸収するかで決まります。 なので、分子の構成からある程度までは色を予想できるはずです。 ですが、実際の出色とか、科学的な安定性などまで完璧にすることはできないと思いますので、思考錯誤が必要でしょう。 似たような組成の化合物を作って、性質を調べて、塗料として有用であれば商品となるのだと思います。 あとは、比重などの条件が良ければ複数の材料を使うのも可能でしょうし、 大抵は色を出すものの他にも成分は含まれていると思います。
お礼
ありがとうございました。 だいぶ解明に近づいてきました。 私の疑問の「原料が持つ色」なのか「化学的に作りだした色」なのかということでいくと、後者ということですね。 塗料として有用な条件を備えた化合物を組成するにあたり、分子の構成を変えて組成していくことで、複数の色の化合物を生み出すということでしょうか。
- suzuko
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「色の三原色」って聞いたこと無いですか? 絵の具だと「赤・青・黄」なのですが、印刷物は「マゼンダ・シアン・緑」で混色して色を作り出します。
お礼
ありがとうございます。 三原色で他の色を作るということは分かりました。 では、その「赤・青・黄」なり、「マゼンダ・シアン・緑」自体はどのように作りだすのでしょうか。 それは、やっぱり絵の具の原料なり、インクの原料なりの、天然の色なのでしょうか。
- debukuro
- ベストアンサー率19% (3634/18947)
ペイントの顔料は化成品です 鉄化合物、銅化合物、アルミ化合物、鉛化合物、亜鉛化合物など 様々です
お礼
ありがとうございます。 一番知りたいのは、そのような化合物から、どうやって、異なる複数の色を作りだすのかということです。 一般の工業製品というのは、その材料の色そのままか、着色料によって塗装されているわけです。ならば、その着色料は何故その色をしているのかという疑問です。
お礼
ありがとうございました。 かなりよく分かりました。ホント勉強になりました。