- ベストアンサー
いか墨について質問です。
いか墨について質問です。 いか墨の黒い色にはどの様な色素及びどのような物質が使われているのでしょうか? よろしくお願いします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
イカ墨の色素は髪の毛の黒い色素と同じにメラニン色素です。このメラニン色素に多数のアミノ酸が結合して粘性の高い「イカ墨」になります。イカ墨は粘性が高いですから海で放出しますと塊となって漂います。魚がその墨を餌と勘違いしているうちに逃げ出す仕組みです。視覚だけでなく、多数のアミノ酸を含みますから匂い(味)もこちらの墨の方が美味しいよと騙すわけです。デゴイ(おとり)を発射するいわば「分身の術」です。 タコ墨の色素はメラニン色素で同じですが、アミノ酸を余り含まず粘性が低く、海中に放出されますと煙幕のように広がります。タコは「雲隠れの術」の使い手です。 蛇足ですが、タコ墨とイカ墨のこの違いからイカ墨は料理に使用されるわけです。多数の多量のアミノ酸を含みますからうま味になります。タコ墨は食材としての利用価値はありません。また、イカ墨は食品の印刷インクとしても利用されています。例えば紙パックに入ったコーヒー袋に「切り取り」や「キリトリセン」があるものがありますが、お湯に入れても大丈夫なようにイカ墨で印刷したものです。
お礼
ご回答ありがとうございます。非常に勉強になります。