重ねる音の擬態語。
重ねる音の擬態語。
最近古今集を読んでおります。
やまとことば、和語のひとつの完成形としての古今集と、私には思えるのですが、
ふと、擬態語があまり見当たらないなあ、
特に「音を重ねるタイプの擬態語」が少ないなあ、と感じます。
擬態語の膨大さは他言語に類を見ない、日本語の特徴とも聴きますので、不思議に思いました。
さらさら。
そよそよ。
ぎらぎら。
じとじと。。。等は現代の日常で溢れておりますが、
古今集の頃にはあまり使われていなかったのでしょうか。
おそらく笹の葉のそよぐ様子、鳴る音として「さや」と使われている歌は幾つか見当たるように思いますが、
「さやさや」と音を重ねる用法は無いような。。。
(済みません。読破してから質問しなさい!なのですが。汗)
万葉集の東歌に「多摩川にさらすてづくりさらさらに。。。」がありますが、
これは「もっともっと」の意味合いが強いようです。
布の川に晒されてはためく様子、としての「さらさら」とも掛けているかも知れませんが。
「つれづれ」「ちりぢり」といったあたりの「音の重なる言葉」も少ないなあ。と思います。
これは、限られた字数での短歌と言う表現法との兼ね合いなのでしょうか。
新古今集は古今と比べて漢字/漢語使用率が上がるように感じますので、
「やまとことばの完成形」はやはり古今集かな、と独断です。苦笑
となると、もともと、やまとことばには「音を重ねる擬態語」はなかったのかしら?
同音異義語を重ねての流麗さが、やまとことばの真髄なのでしょうか。。。
纏まりのない文章となりましたが、思うところを何処からでも回答頂けたらと思います。
よろしくお願いします。