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CTを用いたバリウム無しの胃検診について
- CTを用いたバリウム無しの胃検診についての疑問を解決する
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いまだに回答がでないようなので、口をはさみます。 私は歯科医師で、口腔ならびに頭蓋についてのCTの撮影は5年ほどの経験があります。 その時の経験から、「CTの内視鏡モードや、3Dなど」の再構成画像についてです。 私が使用していた機種には内視鏡モードはありませんでしたが、3Dである程度は代用可能です。 1mmピッチのスパイラルスキャンにて再構成を行いますが、撮像範囲は100スライスまで、つまり10cmの高さ方向です。歯科の場合はこれで上顎骨、もしくは下顎骨全体が入りますので、通常は問題ありません。 対象が骨なので、ほぼ120kV、50mA、1分の条件です。 これですと、骨の微細な骨折等はほぼ確認可能です。 さて、ご質問の「胃」場合は専門外になりますが、つぎのことが問題となるでしょう。 まず高さの問題から3mmピッチが選択されるでしょう。 そうであれば、再構成画像も3mmの構造物(腫瘍)については、確定診断は不確かになります。 また軟組織で運動していますから、それによるモーションアーチファクトをどうするかということがあるでしょう。 正常な部分と病変との評価は、多分単に腫瘍による欠損があるかで評価するはずですが、ここにも落とし穴があります。 ご存じの通り3Dに再構成する場合、CT値のカットオフのスレッショルドレベルの設定の問題があります。これの設定いかんによっては、本来ある構造がないように見えたりします。 このことは硬組織の方がもっと問題がありますが、軟組織の場合はCT値をどの位に設定するのでしょうか。 欠損のところには出血があるでしょうから、血液のCT値よりも多少上で、軟組織をよりもしたのレベルで設定するのでしょうか。 そういった諸々の問題があるかと思います。 ここから先は専門にやっていらっしゃる方にゆだねたいと思います。 被曝線量についてはデータを持ち合わせていないので、断定的なことはいえませんが、質問者の文章からすると「CTの方が少ない」と読み取れますが、教えてください。 いずれにしろ、多分CTは硬組織の診断ではベストですが、軟組織は色々難しいですね。
お礼
回答ありがとうございます!やはり構成する枚数としては100スライスが限度でしょうか。胃の運動はやはり薬で抑えることになると思います。今のところ胃の透視検査についての本では直径約2,3cmの腫瘍などが見えているようです、それならCT再構成で、5mmくらいがきちんと見えたとすれば喜べるのですが・・・微細な粘膜の凹凸については微妙ですね。 CT値の問題、すっかり考えていませんでした!確かにそうですよね、幅を広げるというのも、あまりよくなさそうですし・・・。 被曝線量では、今データが手元にないのですが胃透視より少ない線量で(CT腹部条件)撮れるということです、これから考えるべき事を色々教えていただいてありがとうございました!