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乳がんの多くがエストロゲンによって増殖するとか、エストロゲンが乳がん細

乳がんの多くがエストロゲンによって増殖するとか、エストロゲンが乳がん細胞を増殖させてしまう。 などとよく書いていますが、 逆に、 大豆食品は、乳がんに良い。なぜなら、大豆のなかに含まれるイソフラボンという女性ホルモンのエストロゲンと似た構造を持つ物質の作用によるもの。 ともよく書いていますよね。 エストロゲンは、乳がんを増殖させてしまうのなら、エストロゲンと似た構造をもつ大豆を多く摂取すると悪いということになりませんか?訳がわかりません。混乱してきました。 教えてください。どうぞよろしくお願い致します。

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  • C-elegans
  • ベストアンサー率42% (97/230)
回答No.1

乳がんの増殖プロセスの一つに、エストロゲン依存性というものがあります。 これは、がん細胞内のエストロゲン受容体にエストロゲンが結合して、 あるシグナルが発生し、がん細胞増殖を促すというものです。 ある装置のカギ穴にカギを差し込んで回すと、がん細胞増殖の信号が発信されると考えてください。 そしてイソフラボンはエストロゲンと似たような構造ですが、まったく同じというわけではありません。 エストロゲン受容体というカギ穴にささることはできますが、 その後発生するシグナルはエストロゲンと似て非なるものです。 イソフラボンを多量に摂取すると、本来エストロゲンが結合するはずだった受容体に先んじて結合し、 結果としてがん細胞増殖シグナルを抑えると考えられています。 つまり、カギ穴に「ささるけど回らないカギ」をさし込んで、正しいカギがささるのを阻止し、 結果として扉が開かないようになる、という理屈です。 また、イソフラボンは抗酸化物質でもあり、 細胞ががん化する原因である酸化ストレスを肩代わりするという機能もあります。 ただ、イソフラボンとエストロゲン受容体の結合によって発生するシグナルが、 がん細胞増殖を全く促さないのかどうか、疑問視されている部分もあります。 「回らないはずのカギ」が扉を開けてしまう可能性も完全に否定されていないということです。 それに、イソフラボンの構造がエストロゲンに似ているということは、 それは「環境ホルモン」であるということでもあります。 少なからず内分泌系を擾乱することが推測されているので、過剰摂取は危険です。

gourmet23
質問者

お礼

とても詳しく、わかりやすいご回答ありがとうございました。