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ソナタ形式の交響曲を聴いていて、どこからが展開部だとか、どこからが第2
ソナタ形式の交響曲を聴いていて、どこからが展開部だとか、どこからが第2主題だとか、聴いてもなかなか分かりません。 そういうのはどうやって知るのですか。 何かの本に書いてあるのですか。 どこからが第2主題だとか、どこからがコーダだとかはどうやって知ることができるのですか。 教えてください。
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>第2主題だとか、どこからがコーダだとかはどうやって知ることができるのですか。 スコアを見れば、各部分が∥←二重になった小節線で区切られているので判ります。 ソナタ形式は、とても解りやすい作曲形式です。 第一主題∥第二主題∥展開部∥再現部(第一主題)∥再現部(第二主題)は、スコアを見ると、各部分が複縦線(ふくじゅうせん)で区切ってあるので、一見して判ります。普通の小節線は「|」ですが、複縦線は「∥」←このようなニ本線です。 最後の第二主題の再現部分とコーダ(エンディング)の間には複従線が無い場合もありますが、これは、第二主題から切れ目なくなだれ込むようにコードに繋がる場合が多いからです。しかし、第二主題は最初の提示部に示されているので、見比べれば境目は判ります。 ソナタ形式は、簡単に言うと Aメロ∥Bメロ∥サビ∥Aメロ∥Bメロ&エンディング∥ となっており、最初の「Aメロ∥Bメロ」が主題提示部です。 「サビ」が主題展開部で、Aメロ&Bメロに使ったモチーフなどを使って展開します。 再び「Aメロ&Bメロ」を聞かせて(主題再現部)エンディングで終わり。 主題提示部は、「これから演奏する曲はこのような曲です。このあとこれを応用して展開しますので、よく聴いておいて下さい。」という部分です。 展開部は、本来の曲の部分です。この展開部で作曲技巧を見せつけたいために曲が作られています。 「オレが書くと、さっきの主題をここまで展開できるのだぞ!」と自慢する部分です。 主題再現部は、「いま激しく展開したのをしっかり聴いていただいたと思うが、その原型はこれでした。もう一度よくお聴き下さい」という部分です。 主題提示部は、スコアで見ると、長調の場合、ある調子から始まって、複縦線の後ろに#が1ヶ増えている部分(♭が1ヶ減る部分)があります。最初からその複縦線までが第一主題(Aメロ)で、その後ろが第二主題(Bメロ)です。第一主題が男性的な感じで書かれていて、第二主題は対照的に女性的ななめらかな旋律で書かれているのが普通です。第一主題と第二主題の終わりは、各々に軽いエンディングが付いているので聴いていてもそれとスグ判ります。 AとBが判りにくければ、AメロとBメロをわざわざ書いた意味がないので、対照的でハッキリ判るように書かれています。 展開部は、先ほど聴いたAメロとBメロのごく一部のモチーフが出てたり変奏されていたり、なんとなく、「あぁ、さっきの部分を引っぱてきたな・・・」と判ります。 主題再現部は、一番最初のAメロがほぼそのまま出てきますので判ります。続いてBメロもそのまま再現されますが、今度は複縦線があるものの、#や♭の増減はありません。しかし、冒頭提示部でA&Bは一度聴いているので「ああ、ここからBメロだな!」とスグ判ります。 最後は、お馴染みのしつこいエンディングで派手に終わります。 ポケットスコアの解説などでは、解説者にもよりますが、上記のとおり、複従線で区切ってある以外は「第125小節から展開部です」などとは書いていません。書いてなくても区切ってあるので判ります。 歌謡曲や、ポップスも、Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→エンディングという「ソナタ形式」で書かれているものが非常に多いです。「ソナタ形式」は音楽の永遠不滅にして最高の作曲形式だと思います。
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詳しい楽曲の解説書なら 何小説から第2主題の提示 とか細かく書いてあります。 でも実際にはソナタの基本構造をなんとなく頭に入れて聞いてるとわかってきます。 好きな交響曲 1曲だけでいいので詳しい曲の解説書を買って、それを参考に聞いてみてください。 1曲理解できると、その他の曲でもなんとなくそういう構造的な部分が見えてくるかもです。 私のお奨めはポケットスコアとでも言うんでしょうか、小さな本で曲の解説と全編のスコアがまとめられたモノがあって、それを見ながら曲を楽しんでいた時期がありました。
- ajnsuqbaas
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わかりやすいのは「転調」だと思います。 ソナタ形式は次のような形をしています。 (序奏)-主題提示部(第1、第2)-展開部-再現部(第1、第2)-(コーダ) これには調の規則があります。 長調の場合 提示部第一主題の調に対して 提示部第二主題:属調(#1個多い、あるいはフラット1個少ない) 展開部:イロイロ入り乱れる 調も主題も 再現部第一主題:提示部に同じ 再現部第二主題:第一主題に同じ(属調ではない) コーダ:提示部第1主題の調が基本、その調で終わる 短調の場合 提示部第一主題の調に対して 提示部第二主題:並行調(同じ調号の長調) 展開部:イロイロ入り乱れる 調も主題も 再現部第一主題:提示部に同じ 再現部第二主題:同主調(主音が同じ長調)または第一主題に同じ短調のまま コーダ:提示部第1主題の調が基本、その調で終わる 例:再現部第二主題が同主調:ベートーヴェン「運命」第1楽章 同じ調:モーツァルト交響曲第40番第1楽章 ただモーツァルトもピアノソナタK545で再現部第2を下属調にしたり、 ベートーヴェンも第9の第1楽章で提示部第2を並行調の下属調にしたり、と、 ソナタ形式が確立されてそれ程たたない時代でも早くもイロイロいじられています。 調性の「変化」に着目するのと、 展開部は2つの主題が文字通り展開されるので、 そこから判断するのがいいと思います。 もちろんスコア(楽譜)を買ったりすると解説に書いてあります。
お礼
>もちろんスコア(楽譜)を買ったりすると解説に書いてあります。 本当ですか。以前、第二主題はどこからで、展開部はどこからか、と言うことが楽譜の解説に載っているのか、質問したら、そのようなことは書いてないとの回答がありました。 楽譜によるのでしょうか。 この楽譜の解説にも載っていますか。 http://www.amazon.co.jp/OGT%E3%83%BC2105-%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3-%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC5%E7%95%AA-Ongaku-miniature/dp/4276919290/ref=pd_sim_b_2
お礼
>私のお奨めはポケットスコアとでも言うんでしょうか、小さな本で曲の解説と全編のスコアがまとめられたモノがあって、それを見ながら曲を楽しんでいた時期がありました。 それはどの楽譜ですか。以前、楽譜に展開部やコーダがどこからか書いてあるか質問したら、書いてないとのことでした。楽譜によるんでしょうか。それとも解説には書いてあるが、楽譜には書いてないという意味だったのかもしれません。 この楽譜にも載っていますか。 http://www.amazon.co.jp/OGT%E3%83%BC2105-%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3-%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC5%E7%95%AA-Ongaku-miniature/dp/4276919290/ref=sr_1_1?ie=UTF8&s=books&qid=1276196821&sr=1-1
補足
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%B3-%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC5%E7%95%AA-%E4%BD%9C%E5%93%8167%E3%80%8C%E9%81%8B%E5%91%BD%E3%80%8D-Zen%E2%80%90-score/dp/4118905051/ref=pd_sim_b_1 こっちのスコアはどうですか。