続き
ピアノソナタ5番ハ短調 第1楽章
提示部
第1主題(1-21小節)
第1主題確保(22-31小節)
推移1(32-48小節)
推移2(49-55小節)
第2主題(56-69小節)
推移1(70-86小節)
推移2(87-94小節)
コデッタ(95-105小節)
展開部
第1展開部(106-117小節)
第2展開部(118-135小節)
第3展開部(136-158小節)
第4展開部(159-167小節)
再現部
第1主題(168-190小節)
推移1 (191-207小節)
推移2 (208-214小節)
第2主題(215-232小節)
第2主題確保(233-246小節)
推移1(247-263小節)
推移2(264-271小節)
コーダ(272-284小節)
テンペストまで書こうと思ったのですが、ちょっと疲れてしまいました。
テンペストになると最初に序があって、第1主題が21小節目から始まったり、第2主題がなんと55小節目の2拍目からだったりして、第2主題なのに、全然、第2主題らしくなくなったりします。ちなみに、43小節目は第2主題ではなく第1主題の推移です。
このようにして、ベートーヴェンは中期のころから、第2主題を第2主題らくしくない、個性的ではない素材で書いたりする特徴があります。
すごく専門的に書いてしまいましたが、ソナタ形式の構造を感じながら聴くということは、それなりに、様々な分析をしてからでないと難しいということが分かって頂けたかと思います。
でも大まかな流れをなんとなくくらいのものなら、とても分かりやすいソナタ形式で書かれた曲の場合は聴いているだけでも分かります。
ロマン派の作品(シューマン、ショパン、リスト)
後期ロマン派(マーラー、ブルックナー、R.シュトラウス)になってくると、かなりの分析をしなければ形式を理解しながら聴くことは、不可能に近いです。
でも、なんとなく、あれここに同じ主題が戻ってきたな程度なら、聴いていても分かりますよ。
わたしは、今現在、ショパンのソナタ形式(ピアノソナタ1番、2番、3番、バラード、スケルツォ、ファンタジー、ピアノ協奏曲1,2番etc)などをこれから修士論文で研究するのですが、ソナタ形式が次第に自由なソナタ形式へと変わっていくので大変です。でもそこがおもしろいんです。ショパンのバラードやスケルツォがソナタ形式で書かれているなんて、聴いているだけでは絶対に分からないです。でも、特殊なオリジナリティをもったソナタ形式へのアプローチでバラード、スケルツォを書いたからこそ、ショパンは素晴らしい音楽家であり詩人だったわけです。
ご質問とそれてしまったかもしれないですが、なにかの参考にしてください☆
いろいろな作曲家の音楽形式のことを少しでも学びたいなら、門馬直美さんという人が書いた「音楽形式」という本が分かりやすくて、初心者むけでいい本ですよ。
お礼
こんなに細かく質問に答えていただいてありがとうございます! 楽譜と音源を確保して早速チェックしてみようと思います。本も探してみます。 さすがに専門の教育をうけてるわけではないので限界もあると思いますが、好きな音楽ですので地道に学んで行けたらと思います! またなにかあったら是非お願いします♪