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クラシックの、古典派のソナタ形式の模範作品
クラシック音楽の、古典派の「ソナタ形式の模範」と呼べる作品を教えて下さい。 出来れば、ピアノソナタと、交響曲などジャンル分けして頂けるとなおうれしいです。 (楽章も書いて下さい。たいてい第一楽章なんでしょうが)
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>クラシック音楽の、古典派の「ソナタ形式の模範」と呼べる作品を教えて下さい。 出来れば、ピアノソナタと、交響曲などジャンル分けして頂けるとなおうれしいです。 (楽章も書いて下さい。たいてい第一楽章なんでしょうが) モーツアルトの「ピアノソナタ」の第一楽章はすべて、典型的な「ソナタ形式」です。 また、ハイドン、あるいは、同じモーツアルトの「交響曲」の第一楽章はすべて、模範的な「ソナタ形式」です。 「交響曲」というのは、「オーケストラのためのソナタ」ですので、「オーケストラソナタ」というものはありません。モーツアルトの「交響曲 40番 ト短調」が代表的なものです。 弦楽合奏であれば、「アイネクライネナハトムジーク」の第一楽章は典型的な「ソナタ形式」です。 「ソナタ形式」の約束ごとは御存知でしょうか? 基本は、「只今より展開するのは、この2つのメロディーでございます」と、AメロとBメロを聞かせておき、これをテーマに展開部で作曲技法を見せつけ、再びAメロ、Bメロを演奏して「只今、展開してお聞かせしたのは、このテーマでございました」と再現するのです。要するに「展開部」で、作曲のテクニックを見せ付けるのがソナタ形式の真髄であるのです。 下記は、典型例です。 短調で始まる場合は、主題再現部は転調しないので、長調に転調する提示部と感じが変わります。 http://www.youtube.com/watch?v=JJBHhENoVb8 モーツァルト ピアノソナタ ニ長調 KV311 上記の演奏の場合、 0:00 主題提示部の第一主題の提示(男性的、ニ長調) 0:30 主題提示部の第二主題の提示(女性的、イ長調に転調) 主題提示部の終止 1:06 展開部 2:40 主題再現部の第一主題の再現(ニ長調) 3:03 主題再現部の第二主題の再現(転調しないニ長調) 3:20~コーダ(終止部分) http://www.youtube.com/watch?v=N4JBduI1O1c モーツァルト 交響曲 第40番 第1楽章 0:00 主題提示部の第一主題(悲しい、ト短調) 0:52 主題提示部の第二楽章(明るい、変ロ長調に転調) 1:48 主題提示部の終結部 上記を繰り返しています。 2:03 主題提示部の第一主題(悲しい、ト短調) 2:57 主題提示部の第二楽章(明るい、変ロ長調) 3:50 主題提示部の終結部 4:07 展開部(主題のモチーフを使いながら作曲技法を展開) 5:23 主題再現部の第一主題(悲しい、ト短調) 6:37 主題再現部の第二主題(悲しい、ト短調 転調しない) 8:01 終結部分
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- PAPATIN329
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こんにちは。 ベートーベン ピアノソナタ第14番嬰ハ短調の第三楽章。 一般には「月光」と呼ばれているソナタですが、 レコード解説ではこの楽章は完全なソナタ形式である、と書かれていました。 第一楽章があまりにも有名ですが第三楽章の方が凄いです、迫力が。 で間のメヌエットの評価も高いですね。 当時のソナタの構成を打ち破りつつでもカチッとした部分も隠されている。 ベートーベンの凄いところです。 あとピアノのソナタ曲集でモーツァルト、ベートーベンなどの小規模ソナタの第一楽章が ほぼそれの原型に近いです。アンコも入ってないし。 私も少し練習しましたがソナタ形式の説明を読んでから弾いてみると、 なるほど、そう言うことか、と理解しやすい。 オーケストラなどの規模の大きい作品ではちょっと思いつきません。 以上
お礼
ご回答ありがとうございます! 月光第三楽章、実は大好きであります。 ドラマティックで素晴らしい曲ですよね。 提示部、再現部、両第二主題で、ちょっとだけ長調に転調するところなど作曲者の天才性を感じます。 強いて言えば、再現部での主題回帰の前後をもっとワルトシュタインソナタ第一楽章や交響曲第九の第一楽章などのような盛り上がりがあればなお素晴らしいと思いますが。
お礼
大変細かく説明して頂きありがとうございます。 ベストアンサーに選ばせて頂きます。