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ちょっとわからないんです
ちょっとわからないんです がしかしそれも、脱ぎ棄てた宿屋のどてらがいつしか自分自身の身体をそのなかに髣髴させて来る作用とわずかもちがったことはないではないか。 この文をわかりやすくしていただきたいんですが。お願いします。
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まず「どてら」から。下記の絵をごらんください。 http://www.e-miyata.com/winter2008/hanten/h923.html 「どてら」という言葉の説明は下記などにあります。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn/140633/m0u/%E3%81%A9%E3%81%A6%E3%82%89/ 日本の宿屋では、夏は浴衣が多いですが、冬は上に着る「どてら」という綿入れの着物も置いてあります。綿が入っているので、平たくなる浴衣などと違い、脱いだ後もその中に今まで着ていた人が居るように見える時があります。 前後の文脈が無いので詳しいことは分かりませんが、何かが、「どてら」の中に自分が居るような、様子と同じだ、と言っているのではないでしょうか。
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「宿屋のどてら」は,自分のパジャマや寝間着ではない,「借り物の衣装」という意味でしょう。どてらには安物の衣装のイメージもあります。 「脱ぎ棄てた」は,一晩身につけて翌朝に脱ぎ,客室の床に放り出したと解されます。 そのうえで「自分の身体をそのなかに髣髴させてくる」を解釈すると,「借り物の衣装なので最初は身に合った感じがしなかったが,翌朝になって脱ぎ捨てると,なんだか自分の体がまだそこに入っているように,なじんで感じられる」となると思います。どてらが,本当に自分の身体の形のとおりにふくらんでいたかどうかは判断つきませんが,少なくとも着る前のようにきちんと折り畳まれているわけではないと思います。 この文は比喩的表現であり,何物かがこのどてらと同じようなものだ,と述べています。それが何物かは,前文を読まないとわかりません。手前勝手に想像するに: 何のとりえもない女と思いつつ結婚して,30年も一緒に暮らせば,さえない古女房でも一心同体のかけがえのない存在のような感じがしてくる。それは宿屋のどてらみたいなものか。
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- root_16
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前後が無いので想像ですが、 がしかし、それ(前述の作用か現象)も 宿屋の「どてら(綿入りの防寒着)」が長く着ていると 身体に馴染んで、脱いだ後に 自分の身体の形とそっくりになってくるという 作用と全く同じ現象ではないだろうか。
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