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一般常識の本を見て疑問に思ったのだが、その本には「国会内で活動を共にす
一般常識の本を見て疑問に思ったのだが、その本には「国会内で活動を共にする2人以上の国会議員の団体のことを院内会派という。」と書かれてありました。 しかし、国会内で団体を作る意味があるのでしょうか?
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一応、法律上、国会議員というのは、国会において(各院の規則の中で)自由に行動することが許されています。 法律上では、政党というのは、選挙に関する部分と、金(政党助成法など)についての部分のみでしか縛られません。 ただ、国会を運営する上で、本当に、それぞれが自由に動くと収拾が付かなくなります。 現在、衆議院議員は480名、参議院議員は242名います。それぞれが、各委員会や本会議において、好き勝手に発言などしたのでは、会議そのものが成り立ちませんし、また、いくら時間があっても足りません。 そこで、現在、衆議院、参議院(さらにいえば、地方議会でも)では、同じような考え方を持つ人を集めた「院内会派」を結成し、その会派ごとに議会での発言などをする、というのをルールにしています。 ニュースや国会中継などで、大臣などに対して質問をしてる議員というような姿を目にするかと思いますが、これは、会派ごとに質問を行い、その持ち時間も会派に所属する議員の人数によって決まる、というシステムを取っています。 つまり、国会運営をスムーズにするためのシステムとして、会派、というのが作られるわけです。 逆に言えば、会派に所属していない議員というのは、国会での質問などすら一切できないため、殆ど、何も出来ない存在となります。 会派というのは、基本的には、その議員の所属する政党ごとにまとまることが多いのですが、議員が1人、2人などというような弱小政党の場合、別の政党や無所属の議員と同一会派を組んで、とりあえずの活動が出来るようにする、ということがしばしばあります。 例えば、政党という意味では、新党日本という政党に所属している元長野県知事の田中康夫氏は、国会の会派では民主党系の会派に所属するなど、政党と会派が必ずしも一致しない、ということが起こり得ます。
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