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Gmキーに適しているCGDGBbDチューニングをEbキーの曲で使用しても問題はないのでしょうか
- ソロギターでBbキーの曲をアレンジしたいと考えていますが、CGDGBbDチューニングを使うことに迷っています。
- CGDGBbDチューニングは、Gmキーにも適していると言われていますが、Bbキーとは異なる音の感覚を持つため、使用する際には注意が必要です。
- 平行調とは、構成音は同じでもルートを変えることで音の感覚が変わり、響きも異なるという概念です。CGDGBbDチューニングでBbキーアレンジする際は、響きや押さえ難さなどに注意しながら取り組むべきです。
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>Gmキーに適しているCGDGBbDチューニングをEbキーの曲で使用しても問題はないのでしょうか? 質問は、タイプミスでしょうか?「Ebキー」は間違いで、「Bbキー」が正解ということでしょうか? そのチューニングはBbキーには使えません。 普通は、チューニングがCGDGBDならキーは「G」がベストです。 原曲のキーにこだわるのであれば、ご質問の文中のとおり、少なくとも第二弦をB♭にしないと演奏は不可能です。 しかし、一番問題なのは、低音側の3本の弦の音程関係です。 ギターの低音3本は、第五弦をトニックコードのルートとして、第四弦がサブドミナント、第六弦がドミナントセブンスのルートになっています。すなわち、主要三和音のルートが開放弦で出せるのです。そのため、ギターソロでは、指の制約を最小限にして、上声部分は、コードを押さえたり、メロディーを自由に弾いたり出来るのです。 そうしますと、ギターソロのアレンジでレギュラーチューニングで弾きやすいのは、キーが「A」または、「Am」と言えます。 キーがA(Am)なら、トニックコードの「A」の時には、第5弦の開放を、サブドミナントコード「D」のときには第4弦、ドミナントコード「E7」のときには、第6弦の開放弦が使えます。 CGDGBDの場合は、低音側の3本の弦が「C」「G」「D」なので、レギュラーと比べて配列は変わりますが、第3弦開放をルートにしたトニック「G」、第4弦をルートとしたドミナント「D7」、第6弦をルーととしたサブドミナント「C」が自由に使えて好都合なのが、キーGであるわけです。したがって、このチューニングはキーがGのためのチューニングと言えるのです。 しかし、「Gメジャー」と同じように、低音3本が開放で便利に使える「Gm」キーの場合は、「B」の音が音階に無いので、「Bb」にしないと弾きにくくて仕方がありません。 このように、低音側の3本が何の音かによって、弾きやすいキーというものがハッキリしていて、この3本が、「C・G・D」の組み合わせである以上、設定されるべきキーは、「Gメジャー」または「Gマイナー」です。 以上の理屈から言えば、「Bbメジャー」の場合は、低音の3本の弦が「Eb・Bb・F」の組み合わせであるべきで、CGDGBbDは、やはりGm専用のチューニングと見るべきです。 並行調というのは、まったく同じスケールであるがスタート地点が違う、という関係の長調&短調ですが、スケールの構成音は同じでも、主要三和音が変わるということが重要です。Gマイナーの主要三和音は「Gm」「Cm」「D7」、Bbメジャーは「Bb」「Eb」「F7」です。 従って、ギターにアレンジする場合、低音弦の組み合わせが「G・C・D」ならGまたはGmキー、もしBbキーでアレンジするのなら、「Bb・Eb・F」という組み合わせのチューニングにしなければ弾きにくくなります。もともと低音弦を動かすチューニングというのは、ベース音を押さえる手間を最小限にして、高音弦に対する左手の自在性を高め、響きを豊かにするというのが狙いですから、この狙いに反したことを企てても良い結果は出ないと思います。 主要コードで、低音の開放弦がまったく使えないということは、常に左手の指一本が低音弦を受け持つことになり、残りの指でメロディーやハーモニーを押さえるのは大変なハンデになります。また響きもくすみギターが良い音で鳴りません。 どうしても、Bbで響かせたいのなら、キーはGでアレンジして、3カポで演奏するのがベストだと思います。 (アレンジャー)
お礼
解りやすく丁寧な回答ありがとうございます とても参考になりました 本当にありがとうございました