現代の支配者と支配層
今の日本で、国の支配者や支配層といったとき、具体的な人物や集団を挙げることができるでしょうか。
民主政体下では「法治」ということですから、軍隊の統帥権は文民統制のもとにあり、また三権による統治が「おこなわれていることになってい」ます。裁判所も国会も統治機構の構成要素と考えます。
かつては将軍と天皇というダブル・スタンダードがあり、また武士階級という支配層があったこの国で、民主主義という制度のもとに、こういった支配者や支配層が見えにくくなっているのではないか、という疑問です。
管見では、支配者は人格を持たない「場の空気」(伝統や前例、異説を排除する集団力学、有力者の恣意等により形成)、支配層は国家公務員のピラミッド型組織の頂点近くにあり国に方針を決定できるポジションにいる集団。
いずれも責任を取らないで済む体制であり、それがこの国を「ダメ」にしている一つの構造的元凶となっているのではないか、という仮説です。
どんなもんでしょうか。