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いろいろな回線の速度について!
アナログ回線は:下り56Kbps:上り36.6Kbpsと 本に書いていたのですがその他の回線、例えば、 ISDN・ADSL・CATV(ケーブル)・光ファイバーなどは 最高でどの位の速度が出るのでしょうか? また、出来ればそれぞれの速度をKB/秒に直していただくと嬉しいです!
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- iyokiti
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長くなるのでお暇なときにどうぞ。 回線の速度について少し違った見方を紹介します。 結論としては、各種通信線で実現できる通信速度の際限は非常に高く、われわれが見ている通信速度は、通信業者の提供するサービスで制限される(交換機や中継装置の機能に依存している)ということです。 潜在的な通信速度が非常に高いということは(高キャパシティ)、ADSLの技術からして明らかです。ちなみに電話回線では3kHz程度の帯域しか利用していません。 アナログ電話回線を利用しているADSL(Q992.1)は、100k~1MHz以上の周波数(帯域)で、15ビットの多値化で変調して、15Mbpsの伝送速度(厳密にいえば容量)を論理的には実現できます。ただし実際のADSLのサービスは、符号化(変調)を10ビット程度の多値化にとどめ、分配する帯域、ISDNなどの干渉回避(AnnexC)、対雑音性などの理由で伝送速度を低下させています。 アナログ電話回線と同じメタル線一回線使用する、ISDNは320kHzの帯域(周波数)のパルスを送ることで、64×2+16=144kbps(2B+D)の通信速度を実現しています。(正確には全二重通信のため288kbps) 商用化レベルの通信線(伝送路)では、同軸ケーブルで400Mbps、光ケーブルでは10Gbps、の伝送容量が実現しています。更なる同軸ケーブルの伝送容量向上は望めましたが、光ケーブルに置き換わったため開発を止めています。光ケーブルに関しては光波の性質を利用するコヒーレントな通信(変調や符号化を施す)により更なる伝送速度向上が実現できます。 通信ネットワークの伝送速度の指標になるものが、ハイアラーキと呼ばれるもので、回線が下層から上層に向かうにつれ収束(多重化)され、大きな伝送容量(速度)を持つ通信回線階層構造です。今では世界で統一規格(SDH)が決められています。 日本におけるデジタルハイアラーキでは、TDM多重化における0次群と呼ばれる64kbpsの伝送速度を持つ回線が最下層のとなります。(その下にベアラ群というものがありますが)64kbpsを基礎として24、96、480、1440、5760回線(397.2Mbps)へと収束して階層構造を成します。SDHでは155.52Mbpsを基本速度として2488.32Mbpsを最上位層としています。 上記で述べたことは、技術であって実際ユーザーが使う場合、通信業者が提供するサービス(商品)を利用するため、伝送速度(品質)は限定されてしまいます。 ADSLやISDNの技術はかなり前から実用化され、且つ潜在的な性能は更に高いのですが、企業のコストや戦略などの側面で提供が恣意的になされています。技術面というより、企業の政治的側面で左右されているといえます。 最後に、通信速度(伝送容量)は電話線を伝わる電流の変化(周波数、ボー)と符号化(変調)により決まってきます。 周波数帯域を高くして高い値の符号化(変調)を施すと、論理的には通信速度(伝送容量)はいくらでも上がります。 しかし、メタリック線を始めとした伝送路(空間も含める)を伝わる信号は、周波帯域、減衰、雑音、伝導率、等の様々な要素が複合的に影響し伝送距離を限定してしまうため、実用的な伝送距離や伝送速度が定められています。 sesameさんが仰った、「アナログ回線は:下り56Kbps:上り36.6Kbps」の速度に制限されてしまうのは、アナログ回線の性質と言うより、通信モデムと基幹線のデジタル交換機(通信業者のサービス)の性質によるものです。同じ線をADSL(アナログです)もISDN(アナログではないけど)も利用しています。 /** 前記ADSLの算出式 1MHzの周波数帯域を256分割 一帯域当たり4kHz(4000ボー) 符号化(変調)15ビット(1ボーで15ビットを表現する) 256×4k×15=15360k=15Mbps 変調と符号化を混同しているのはDTMと呼ばれる変調方式が、符号化の中に変調を内包しているからです。 **/
- cocky
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ISDNやADSLなどのような「サービスの規格としての最速値」と、メタル線・同軸ケーブル・光ファイバーの「伝送媒体としての最速値」は必ずしも一致しませんから、その点はまず注意して下さい。 で、現時点におけるサービスとしてのISDN・ADSL・CATVの最速値はsesameさんが書かれた通りですが、媒体としての最速値はまた異なります。 まず光ファイバーですが、実験室レベルではNECが1本の光ファイバで10.7Tbps(=10,700,000,000kbps)という伝送速度を実現しています。 商用レベルでも、既にNECや富士通が1.6Tbpsレベルの伝送装置を実用化しており、米MCI WorldcomやQwest Communicationsといった大手通信会社に採用されています。 もちろん費用はバカ高いですが、「技術的な最高速度」という意味ではまだまだ速度は上がりそうなので、今のところまだ壁は見えていません。 またCATVでよく使われる同軸ケーブルでは、理論上は数Gbps程度の速度でのデータ伝送も不可能ではありません。ただし現実には同軸ケーブルを使ってそれだけの速度で伝送できるシステムが存在しない、という状況です。また同軸ケーブルの規格やケーブル長によっても限界は異なります。 で、メタル線ですが、一応Ethernetの規格で、メタル線で1Gbpsの速度を実現する1000Base-TXという方式があるにはあります。 ただしこれはツイストペア(撚り線)のメタル線を4本使って伝送する方式です。 メタル線1本で技術的に伝送可能な速度は、伝送距離によって大きく影響を受けますが、実用的に使える範囲ではせいぜい数十Mbps程度が限界ではないでしょうか。
お礼
回答ありがとうございます! >1.6Tbpsレベルの伝送装置の実用化 なんか今の自分の環境と桁違いの速度です(笑) 専門的な回答で・・・一つ知識が増えました!
- sesame
- ベストアンサー率49% (1127/2292)
ISDN 上下線とも64Kbit/s ADSL 500Kbit~1.5Mbit/s CATV 数100Kbit~数Mbit/s 光ファイバー 10Mbit/s(NTTの試験サービスの場合) という感じです。 8bit=1byte 1000byte=1KBなので、計算は自分でやってみましょう(^_^;)
お礼
回答ありがとうございます! 最近いろいろな回線でネットに繋げることが出来るようになってきて、 それぞれの回線の速度と言うものが気になってたところでした。 どうもありがとうございます。あとは自分で計算しなきゃ(笑)
お礼
回答ありがとうございます! こちらも専門的な回答で・・・勉強になります!