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もしも職場が社員に対して覚せい剤・麻薬違反者防止のための血液検査をする!と言い出したら・・・
もし、職場(会社、役場)が 「最近は芸能人だけでなく一般人でも覚せい剤、麻薬の使用者がいるときく。 そこでわが職場でも全員を対象に血液検査をすることを決定した。」 と言い出したとします。 こういうのは使用者が労働者を不当に扱うことに相当するのでしょうか? 使用者からすると、今の社会どこに麻薬汚染者潜んでいるか見当もつかないので万一職場から逮捕者が出た場合を想定して、予め危険な人物を排除する準備であり、これは正当かつ合法な必要な職場衛生活動の一環である、バス、タクシー会社でやっている乗務前のアルコール検査となんら変わりはない、との主張が考えられます。また、この「血液検査」に対して素直に従う労働者と素直に従わない労働者とを選別することができるだけでも意義あり、という裏の主張もありえます。 一方、労働者側からすると、社員から逮捕者が出るなどの前歴があるならともかく前兆もないのに疑いをかけること自体が不当な扱い、プライバシーの侵害との意見が出ることが考えられます。労働組合や労働基準監督署や弁護士に言いつけるかもしれません。 ****************** 一口にざっくりと「職場」といっても、 芸能界に近い「マスコミ、出版社、レコード会社」など同業者に麻薬汚染者がいることがよく報じられる業界や 某指名手配者が潜伏していたような、「飛び込んできた求職者を身元をよく確認せずに採用してしまう」様な管理のゆるい労働系職場から、 麻薬などならもっとも遠いと思われる「公務員、学校、宗教関係」のようなお堅い職場(といっても過去同業者に麻薬汚染者がいなかったわけでもない)までいろいろとありましょうが、 ざっくりと言ってしまうと「職場での強制的な麻薬・覚せい剤の血液検査」は実行可能なのでしょうか? 実行可能だった場合、これを拒否した労働者はどのような扱いを受けることが想定されるでしょうか?
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お礼
ご回答ありがとうございます。 >判例などはないのですが、上記指針に照らし、強制的な検査は違法な行為とみなされ、また、拒否することにより不利な取り扱いをすることは許されないというべきでしょう。まあ、「原則として」なので、明らかに言動からして薬物の使用が疑われ、またそのままにしておくことが不適当な職業の場合(パイロットとか)は、できるかもしれません。 どこの議員、役人が作った条文か知りませんが、揚げ足とりするようで悪いんですが、 「明らかに言動からして薬物の使用が疑われ、またそのままにしておくことが不適当な職業の場合(パイロットとか)は、できるかもしれません。」 という言い方では逆に 「薬物中毒者であることが明らかでも、”作業に従事させてもかまわない職業”があるかの様に受け取れます。パイロット、ドライバーのように、乗客や他の通行者の生命にかかわる業務内容では薬物中毒者を排除しなくてはならないのはもちろんです。しかし使用者側からしたら、たとえ社内外の人間とかかわりのない業務であっても(たとえば一人で社内の清掃作業など)薬物中毒者など何をしでかすのかわからない人間に給与など支払いたくないでしょう。むしろ職場の害悪を速やかに排除するためにも、解雇することが本人と他の労働者のために必要ではないかと思います。 まあ、実際には労働者もこんな条文は知らないでしょう。 それにもし薬物中毒者が雇い主の指示で薬物検査を強制的に受けさせられ、薬物反応陽性の結果が出て、それを理由に強制解雇させられたとしても、「強制検査と解雇は不当だった」という理由で雇い主を訴えるということも行われないでしょうね。 この事例で訴えるにはよほど骨のある人物でない限り、世間体を考えたら実行には移さないでしょうから。