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フィギュアスケートの振り付けについて教えて下さい。
- フィギュアスケートの振り付けには流行があり、特にアイスダンスでは最先端の振り付けが行われています。競技会とショーでは異なる流行が存在することもあります。
- トップレベルの選手の中には自分で振り付けを考案する人もいます。例えば、男子シングルのプルシェンコ選手は即興で踊っているかのような崩し方を取り入れています。
- 振り付けを考案するのは主に選手自身やコーチなどの専門家です。才能を発掘するためには、無名な人でも高いクオリティの振り付けを披露することが重要です。振り付けの権利については、競技の撮影映像の権利とは異なり、振り付けを考案した人が所有している場合があります。選手が他の選手のプログラムを使用する場合は、許可を得る必要があります。
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>その1 >振り付けの流行はあるのでしょうか? フィギュアスケートにおいては、楽曲には流行はありますが、「振り付け」そのものにはっきりした流行はないように思います。 ただルールが変わるとできることも変わってきますので、そういう意味で多くの人がやる「技」という流行はあります。(それは「振り付け」ではありませんが) 例えば荒川選手に代表されるレイバックポジションのイナバウアーなどです。 アイスダンスでは一時期、床に寝転がるポーズが流行った時期もありましたが、ルールで禁止されました。 >その2 >トップレベルの選手の中で自分で振り付けを考案する人はいるのでしょうか? 引退しましたが、太田由希奈さんは自らがコリオグラファーで、演技のタイトルにも「振り付け」に名前を入れています。 古い選手ですと伊藤みどりさんや佐藤有香さんは、自分の演技はほとんど自分で振り付けも考えていたようです。 ただ彼女たちは「振り付け」に名前を入れているわけではなく、振付師に依頼したものを手直しているうちに結局はほとんど原形がなくなってしまう、という感じです。 そして現在もトップ選手、それも年齢が上になるほど、自分の意見を振り付けに取り入れていく人が多いようです。(高橋選手、村主選手、ランビエール選手など) ただ、まだ若い選手や、コーチが主張が強くて自分のカラーに選手を染めたがる場合は違いますね。(モロゾフ、タラソワなど) >その3 >どんな人が振り付けを考案するのですか? 元フィギュアスケーターで、特にアイスダンスだった人が多いです。 ダンス=振り付けですからね。 ただ、アイスダンスはフットワークが命ですから、どうしても元アイスダンサーだった振付師が作ると、足元に凝り過ぎる傾向があるのです。 だから「こんなに複雑なフットワークだとジャンプが跳べない」という苦情が出ることもあります。 今シーズンの鈴木明子選手のフリープログラムの振り付けをした、アイスダンサーのシェイリーン・ボーンは、鈴木選手とよく似てものすごいフットワークの持ち主だったのです。だからきっとうまく行ったのでしょうね。 高橋選手のフリーを作ったパスクアーレ・カメレンゴもアイスダンサーですが、高橋選手のフットワークを生かしつつ、ダンス特有の演技力にも力を注いて作ってくれましたね。 あとは、プロスケーターや、コーチ業と兼ねて、振付師になる場合もあります。 日本人で優れたコリオグラファーといえば、山田満知子、樋口美穂子、佐藤久美子、佐藤有香、そして最近の宮本賢二でしょうね。 意外と知られていないことですが、山田コーチは真央選手のジュニア時代のプログラムをほとんど手がけてます。洗練されているとは言えないのですが、選手の持ち味を最大限に生かすプログラムを作ります。 >また、どうやってセールスするのですか? 上にも書きましたが、選手は現役時代に自分の演技の振り付けも手掛けていることもありますから、その演技がよければ振付師として名前を売れるのは自然なことで、依頼も来るようになるのではないでしょうか。 >その4 >振り付けは知的財産? このご質問に対しては、あくまでも慣例的にどう考えられているか?ということしか言えません。 例えば芸能人のダンスの振り付けについて著作権が認められた判例はあります。 ただ、フィギュアスケートにおいては通常、振り付けには明確な権利という考え方はないように思います。 というのは、フィギュアスケートにおいて振り付けは単独で存在するのではなく、楽曲や演技構成に合わせて構築されるものだからです。 つまり、すべてを真似すれば「盗作」になりますが、振り付けだけを真似してもそれが利益をもたらす「盗用」にはならないからです。 (うーん噛み砕いて言うと、あからさまに「パクリ」とわかるような盗作をしてもジャッジは高く評価しません。ということです。) ですから、「振り付けを真似された」と言って訴訟を起こすことも可能でしょうけど、その裁判に勝つかどうかは、弁護士の腕にもよるでしょうけど、とりあえず今のところそのような裁判は起こされてないようです。 実際に、すごくよく似たプログラムというのはありますよ。 キムヨナのシェヘラザードはクワンによく似てましたし。 あとマラゲーニャやタンゴやフラメンコはどうしてもみんな、似たような振り付けになりますね。 ダンス音楽や民族音楽を使うことが多いフィギュアでは、そもそも振り付けのどこまでがオリジナルか難しいので、「権利」という概念が発生しにくいのです。 >選手サイドが買い取り?それとも、振り付けを考案した人が権利を所有しているのでしょうか? 振付師に依頼した時点で、依頼料を払い、振り付け○○という名前が入ることが、「権利」といえば権利ですね。
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- nekoneko2002
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>ショートとフリーで違う人が担当するパターンはあまりないのでしょうか? よくありますヨ。 今季でいうと、高橋選手のSPは宮本さんで、フリーはパスクァーレ・カメレンゴという元アイスダンサーの人が担当しました。 ロシェット選手のSPはシェイ=リーン・ボーン、フリーはローリー・ニコルの担当です。 浅田選手は、今季はSP、フリーともタラソワコーチが担当。また2006はローリー・ニコルがどちらも担当しましたが、2007~2008のプログラムは、SP、フリー交互にローリー、タラソワコンビで担当していました。 私はマンネリ化を防ぐためにSP、フリーは違う振り付け師が担当したほうがいいと思っています。 タラソワコーチが威力を発揮するのは、自分が一から作り上げるのではなく、誰かがプログラムを作り、それを手直しした時です。 例えば、ヤグディンの時は、モロゾフさんが振り付けをして、タラソワさんが手直しして金メダル。 荒川さんがドルトムントの世界選手権で滑ったトゥーランドットも、モロゾフ振り付け、タラソワ手直しで優勝しました。 なので、今回の浅田選手のプログラムはタラソワさんが一手に引き受けましたが、今後は、他の振り付け師が振り付けをして、タラソワさんに修正をしてもらうというのが、もしかしたら最強かもしれません。
お礼
回答して下さってありがとうございます。 私もショートとフリーで違う人が振り付けをするのに賛成です。違いを演じ切れなければあまり意味はないかもしれませんが。 タラソワさんが過去どの程度手直しをしたのかは分かりませんが、直される方の心情は如何に…? 来季の浅田選手のプログラム、タラソワさんの関わりにも注目してみます。
補足
質問者です。 二回も回答して下さってありがとうございました。 フィギュアスケートは審判やコーチ、振り付けの方も、男性には男性、女性には女性、といった観念がないですね。 ファンの中でも、あの選手にはこの人の振り付けで見たい!なんてありそうですね。 高橋選手の活躍で、宮本さん株が上昇したかもしれませんね! 別の質問で頂いた回答の中にあった高橋選手の「頭振り」ですが、私がチェック出来た範囲では、他の選手はしませんでした。 それどころか、世界選手権ではフリーのストレートラインでも振っちゃってるし(^-^; 個人的には小塚選手が気になります。 1曲でよいからアイスダンスの方に振り付けをしてもらって、見せ方を変えられないかと。 とても素敵な演技なのに、上半身の使い方やアクセントの付け方で損をしているように見えて…。
- nekoneko2002
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2と3だけ回答させていただきますね。といっても、確かな情報というわけではなく、推測や見聞きしたものです。 その2: 振り付け師まかせではなく、自分の意見も出して一緒に考えていく選手はいると思います。おそらくプルシェンコなどはそうかもしれません。 また、ライサチェックは、振り付けはどうかわかりませんが、選曲は自分でするようです。また自宅にスタジオがあり、曲のアレンジは自分で行なっているようです。 その3: 元フィギュアスケーターがほとんどだと思います。 有名どころでは、浅田選手の振り付けをしたタラソワコーチ、ライサチェック、ロシェット等の振り付けをしたローリーニコル、キムヨナ選手の振り付けをしたデビッドウイルソン、安藤選手、織田選手の振り付け師のモロゾフコーチ、高橋選手の振り付けをした宮本賢二さんなどがいますが、みなさん元フィギュアスケーターです。 共通しているのが、みなさん選手として実績があったわけではないということですね。 モロゾフコーチを例にあげてみますと、現役を引退し、タラソワコーチのアシスタントに付きました。アシスタントとして働いている最中に振り付け師として頭角を現したようです。 振り付け師として仕事を貰うには、例えば、知り合いのコーチ業をしている人のつてを頼ることもあると思います。そこから実績を積み重ねていって、一流の振り付け師になっていくのだと思います。 なんか答えになっていなくてすみません^^;
お礼
度々ありがとうございます。 マイスタジオ! ライサさん、凝っていますね…。 いきなり振り付け師という職業が成り立つのではなく、やはり人の繋がりを介して、となりそうですね(なんだか派閥とか出来そうですが。) 私は高橋選手のロミオとジュリエットを見たとき、モロゾフさんのコーチはともかく振り付けはもういいかな、と思いました。今季はエキシビションまで含めて多彩ですね。ショートとフリーで違う人が担当するパターンはあまりないのでしょうか? ちなみに、審判受けするかどうかは横に置いて、私は浅田選手の鐘は好きです。基本的には、タラソワさん?あまり好きなタイプの振り付けではないですが(^^;
お礼
詳しく回答して下さってありがとうございます。 誰が振り付けを考えるのか?と言っても、線引きが難しいですね。 オリンピックでのランビエール選手の演技、繋ぎの部分がエキシビションまで同じように見えてしまい…自分で考えた部分なのかなぁ、なんて(^-^; アイスダンス出身…の件は、なんだか納得してしまいます。現在は流れのないジャンプの評価は低いのですよね?それでもシングルの振り付けをアイスダンス出身の人に依頼するのは、引き出しが多いからでしょうか。 鈴木選手のグイグイ踏む迫力は他の選手にはないですね(ふくらはぎの筋肉、見るからに発達しています…)。私も合っていると思います。誰が考えたのか分かりませんが、エキシビションも凄く合っていて素敵です(^-^) 知的財産?と書いた件は、素晴らしいプログラムが作られた場合、選手一代限りで終わってしまうのではなく、一定期間を経たら使用料を払って再演出来ないか?とも考えたのです。裾野がもっと広がらないと、管理する費用も賄えないかもしれませんが…。競技会では難しくてもショーなどで、演じる人による違いを味わうのもおもしろそうですし。あと、今季の高橋選手のショートプログラムはステップの練習教材に使えるのではないか、と想像してしまったのです(笑) しかし、なかなか単純なものではないですね。