昨年の一連のニュースでご存じだと思いますが、かつて漢検は創始者
およびその一族が強い権限を握っており、運営を補佐する評議員も設
置されていたものの、本業が忙しい著名人ばかり集めており、白紙委
任状ばかりだった様で、形骸化していたため、様々な不祥事が発生し
たことは記憶に新しいところです。例えば、一族が幹部を務める関連
会社を幾つも作り、業務の下請けを丸投げしたり、世間の相場と比較
するとかなり高い報酬を支払って、結果的に漢検事業の利益が一族に
還流していた点、個人的な不動産をその利益で購入したり、息子の趣
味の自動車レースの諸経費や関連会社に籍のある勤務実態のない娘に
年間600万円もの給料が支払われたりしていたようです。これらは、昨
年の事件発覚以降は紆余曲折の中、解消したり、弁済、賠償請求され
たりしているようですが・・あと、漢検そのものの問題点としては強
い競争相手がいなかったので、何でも言うがまま、やるがままだった
事で、いろいろ上記のような影響力を行使し放題だったことが挙げら
れるでしょう。受験料も高めに設定されていましたし・・・
補足
漢字の配当は必ずしも現在の使用実態に即していませんからね。