お礼ありがとうございます。
>それとはべつに、あくまで「予約」にoccupyを使うケースでは、
「将来の時間が占有された」=occupyか、「モノが予約された」=reserveかの違いでしょうか?
何度も書いていますが「誰の、どの時点の視点」なのかが違いなのです。日本語の感覚から離れてください。
英語はあくまでも行為・行動によって(日本語では同じ内容でも)使用する単語が変わってくるのです。「将来の時間」「モノ」という名詞の内容で変わるわけではありません。
ホテル側がoccupiedと表現する場合は、すべての顧客に対して一律の情報しか与えていないときです。つまり客側は「予約をする・しない」の選択肢しかなく、どんな人でも予約が先に入った部屋(日時)は、予約を入れることができません。顧客側から見るかぎり「埋まっていたら"絶対に"予約できない/埋まっていなければ予約できる」という、二者択一しかありえないのです。この場合には「占有する」という行為自体が「予約する」と一緒の意味になるのは分かると思います。
ではなぜreservedが使えないかというと、英語のreserveという言葉には、「完了してない占有」という意味が含まれているからです。
これは「埋まっていたら"絶対に"予約できない/埋まっていなければ予約できる」という"絶対に"という部分と矛盾します。日本語だと屁理屈にしか聞こえませんが、英語だとめちゃくちゃこだわる部分なのです。
つまりreserveの語感だと、あくまでも予約されているだけで、もしかしたら来ないかもしれない(予約が入れられるかもしれない)という冠感覚が付きまといます。レストランなどでしたら、来なければすぐに隣の席の人が移動したり、新しい客を座らせたり、ということが出来ます。ですから、席を「取ってある」と言っても完了していないあやふな状態といえ、お店も客も納得できるのです。
しかし、部屋の予約の場合、誰かが予約を入れてしまったら”絶対”に誰も予約を入れることができません。この時点では予約すること自体が完了してる行為になりますので、reserveが内包する「完了していない・・・」は含まれないのです。
もちろん、実際に部屋に泊まるかどうかは当日にならないと分からないじゃないか!、という疑問があるでしょうが、だからこの文章の前提として「全員、予約システムを見ている状態」という視点で、ホテル側もoccupiedを使えるのであって、当日フロントで質問する場合など、視点が変わればまた適切な単語も変わるのです。
日本語は、どちらというと名詞に動詞が付随する言語です。名詞が変わると動詞も変化します。日本語だとこの部分にめちゃくちゃこだわります。
しかし英語は、動詞がすべてを規定する言語です。その行動が意味する内容によって使用する動詞が変わってくるのです。
お礼
ありがとうございます。 じっくり考えて見ると、面白い発見がありそうな気がしました。