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電磁機器の試験について
ご質問させていただきます。 エミッション試験 (伝導性や放射性の妨害の強度が所定の限度値を超えないか) があるのですが、 伝導性妨害波の測定の対象は比較的低い周波数 (例えば 30MHz 以下) とあります。 なぜ、30MHz以下の周波数が対象なのでしょうか。 どなたかご回答いただけると幸いです。
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EMCの試験関係者と判断して、基礎知識はお持ちであるとして説明します。 伝導性妨害波は『30MHz 以下』と規定されているのは、エミッションが一般の通信機器に妨害を与える限度値の規定で決定された周波数となります。 元々は無線通信への妨害が問題になり、妨害波の伝達経路によって影響の度合いが違うので、伝導性と放射性の妨害に分けて規定してあるのです。 伝導性の妨害:電灯線を伝わって燐家に妨害 放射性の妨害:空間を放射して燐家に妨害 この経路で妨害波の伝わり方に特性があり、 電灯線の場合10M以上になると減衰量が大きくなり無視できる様になり、 放射性の場合~60MHz以下は空間に放射し難い特性の傾向から30MHzを境に 得られた経験的な実験値での数値なのです。 *限度値の規格で放射性のグラフを見ると、この傾向が読み取れると思いますが・・・ 参考;EC指令の周波数帯規定 EN55011:1998 伝導:150K~30MHz 電界:30M~1000MHz クラスA:30m、クラスB:10m
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ご回答ありがとうございます。 参考になりました。