「アリバイ」が「ある」とか「ない」とか言われます。
「ある」とか「ない」という形容詞を伴って始めて意味をなす語だといえます。
「空気がある」の場合の「空気」なら、あるいは「真空」が対義語といえるかもしれませんが、「真空」の対義語は「空気」である必要はない。何らかのガスか物体が存在する空間であれば「真空ではない」ことになるからです。そう考えると、「空気」の対義語は厳密にはありません。あえていえば「空気がない」とはいえます(何らかのガスで充満している空間であっても、「空気」がなければ成り立つ表現です)。すなわち、「空気がある」「空気がない」という対立ということになります。
「アリバイ」の場合も、「アリバイがある」「アリバイがない」として始めて対立する意味を有すると考えます。
「アリバイ」は、ある特定の状況を仮定して、その仮定が「成立する」か「成立しない」かを対立点とするもので、「アリバイ」という語そのものに対する対義語は存在しないと思います。
ただし、「存在しない」だけで、「アリバイ」の反対語を作ったとして、それが用いられるならば、その語が対義語ということになり得ます。ただ、現在のところ、そのような語が存在しない、というだけのことです。
お礼
ご回答ありがとうございます。 とても興味深いです。