こんばんは。
首都圏の私鉄で現役の電車運転士をしております。
理由は、「転動防止」の為になります。
停車中、運転士は列車が転がらないようにブレーキ力を確認しなければなりません。
駅は平らな箇所にある事は寧ろ珍しく、傾斜がついている場合が多数です。
停車して直ぐ発車の場合でブレーキ弁ハンドルから手を放していないのでしたら、適度なブレーキ力で良いのですが、
ブレーキ弁ハンドルから手を離す場合、例えば通過待ちなどでホームに立哨に立つ際、列車から離れた隙に勝手に勾配を転がって行っては大変です。
その為、自動ブレーキで無効減圧まで減圧するか、非常ブレーキにする事が決まってます。
※非常ブレーキは、ブレーキ管を0キロパスカルにした状態なので、自動ブレーキで無効減圧まで減圧した場合と掛かるブレーキ力は同じ。
上記の理由から、最近のワンハンドルマスコンの電車では非常ブレーキ位置でないとマスコン鍵が抜けない造りになってます。
非常ブレーキ位置でないと、マスコン鍵が抜けず列車からそもそも離れられないのです。
お礼
たいへんわかりやすい回答ありがとうございました。 念には念を入れて非常ブレーキなんですね! 確かに超ゆっくり車両が流転してたらなかなか築きませんよね!