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ABC法について
ABC免役染色法の簡単な染色原理をよくわかりません。 簡単に説明してもらえないでしょうか?
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免疫染色の基本原理が分かっているという前提でご説明します。通常用いられる間接法で説明します。 最初に調べる検体を内因性ペルオキシダーゼを不活性化します。以後は酵素抗体反応ですが、まず1次抗体(=調べたい蛋白に対する抗体)を反応させます。1次抗体がマウス由来ならば、抗マウス抗体、ウサギ由来ならば抗ウサギ抗体を次に反応させますが、これらの2次抗体は前もって「ビオチンで標識」してあるものを用います。次にABC complexを反応させます。この複合体はアビジン(A)とビオチン化ペルオキシダーゼ(B)が多数結合しているものです。アビジンとビオチンは互いに結合しあうので、 ABABAB BABABA ABABAB イメージとしてはこんな感じです 上図のAで遊離している部分は「2次抗体に標識してあるビオチン」に結合します。最後に基質となる過酸化水素とDABという発色剤を加えると発色して可視化できるようになりますが、要は調べたい蛋白の所にはいろいろ反応させた結果、最終的にペルオキシダーゼがくっついていることになるってことがポイントで、そのペルオキシダーゼにより発色するって原理です。一番最初の不活化がないと、組織に残ったペルオキシダーゼでも同じように発色してしまうので、何もかも染まってしまうことになります。
お礼
回答ありがとうございます。 おかげでABC法の原理がわかりました。 参考にさせて頂きます。