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ハロゲン化アルキルの反応速度
ハロゲン化t-ブチルの反応速度が ハロゲンの種類によって変化することの理由を教えてください。 Cl、Br、Iの順に反応速度が速くなります。 電気陰性度は、それぞれ、 3.0、2.8、2.5です。
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rei00 です。お礼・補足拝見しました。 イオンの安定性ですが,次の様に考えれば納得いくのではないでしょうか。 まず,イオンに限らず,電子は存在空間が広いほど安定になります。これは狭い空間に閉じ込められると,マイナスの電荷密度が高くなるため,不安定になると考えれば良いでしょう。 さて,問題のハロゲンですが,先の回答に書いた様に,それぞれの最外殻軌道を考えると,Cl- は 3p で,Br- は 4p で,I- は 5p です。3p < 4p < 5p の順に軌道は広がりますから,電子はこの順で広い空間を占める事ができるようになります。結果,イオンの安定性もこの順番になります。 いかがでしょうか。
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- rei00
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どの様な反応か示されていませんが,『ハロゲン化t-ブチルの反応』であれば,律速段階は t-ブチルカチオンが生じる段階と考えられますので,2つの点を考慮すればいいかと思います。 一つは,t-Bu-X における C-X 結合の強さです。結合が弱い程切れやすく,反応は速くなります。各ハロゲンを比べると,Cl は 3p 電子で,Br は 4p 電子で,I は 5p 電子で,それぞれ C と結合しています。ここで,p軌道は 3p < 4p < 5p の順で広がりが大きくなりますから,関与する結合は弱くなります。つまり,Cl < Br < I の順で抜け易くなり,反応速度が速くなります。 もう一つは,抜けて出きるアニオンの安定性です。安定なアニオンが出きるもの程抜け易く,反応は速くなります。イオンの安定性は #1 さんがお書きの様に,I- > Br- > Cl- ですので,この順で反応速度も速くなります。 いかがでしょうか。有機化学の SN1 反応が説明されている辺りに出ていると思いますよ。
お礼
回答有難うございます。イオンの安定性がI- > Br- > Cl- の順になる理由についても教えてください。
補足
イオンの安定性がI- > Br- > Cl- の順になる 理由についても教えてください。
- majoruma
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アルコールからアルキルへの反応でしょうか? イオンとしての安定性が関係しているんじゃないかと、 思いました。 イオンの安定性をみてみると、 Iイオン>Brイオン>Clイオンですよね。
お礼
回答有難うございます。イオンの安定性がI- > Br- > Cl- の順になる理由についても教えてください。
補足
イオンの安定性がI- > Br- > Cl- の順になる 理由についても教えてください。
お礼
いつも有難うございます。素晴らしい説明と感じました。