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諺、故事成語
こちらのカテゴリでよろしいのかどうかわからないのですが、ご回答宜しくお願い致します。 無礼な知人に対して「この人間には二度と礼を尽くすまい」と決意しましたが、その者に対してもう一度寛大な気持ちや思い遣りを持ちたいです。 このような状況にぴったりなよい諺や故事成語はありませんでしょうか。 宜しくお願い致します。
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#2 次は、広く「寛大」という意味で探してみました。 (参考) ○大海は芥を択ばず 大海はごみが流れ込んできても区別なく飲む込むの意から、大きな度量でさまざまな人を受け入れることのたとえ。[出典]俚言集覧 ○大海は塵を択ばず 海は塵のようなつまらないものでも、これを嫌うことなく受け入れて飲み込んでしまう。度量の大きな大人物が、よく人を受け入れることをたとえていう。 「名人は人をしからず大海はちりをえらばずおゆるしあれの」『狂歌・卜養狂歌集』 ○大海は屍をとどめず 「涅槃経」に説く大海の八不思議の一つで、涅槃あるいは僧伽にたとえる。転じて、心の広いものは何でも飲み込んでこだわらないことのたとえ。 [出典]「譬如大海有八不思議。何等為八〈略〉七者不宿死屍」『大般涅槃経-三ニ』 ○泰山は土壌を譲らず 泰山が大きな山となったのはどんな小さな土くれをも辞退せず受け入れたからである。 大人物が度量を大きく持ち、どんなにつまらない他人の意見にも耳を傾けてこれを参考にし、ますます見識を高めていくたとえ。人間の成長や向上には包容力が必要であるということ。 河海は細流を択ばず。 [出典]「泰山不譲土壌、故能成其大、河海不択細流、故能就其深」[史記-李斯伝] ○清濁併せ呑む 大海が清流も濁流も一様に受け入れるように、善人も悪人も差別なく迎え入れ、包容力が大きく度量が広いことのたとえ。 =Take the rough with smooth. (すべすべした物とざらざらした物とを一緒に受け取れ)清濁併せ呑む ○君子はその罪を悪んでその人を悪まず 君子はその人の犯した罪悪はにくむけれども、その人自身をにくむようなことはしない。 [出典]「孔子曰、可哉、古之聴訟者、悪其意而不悪其人」 〈訓読〉孔子曰く、可なる哉、古の訴(うつたえ)を聴く者は、其の意を悪めども其の人を悪まず。〔孔叢子-刑論〕
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#3 ○汝の敵を愛せよ =Love your enemies. 悪意を持ち、迫害する者に対してこそ神のような慈愛で接せよ。 好意を持ってくれる者を愛するのは誰にでもできる。 「新約聖書」の「マタイ伝・第五章」「ルカ伝・第六章」に見える言葉。 ○誤(あやま)つは人の性(さが)許すは神の心 過ちは人間なら誰でもするもの、だからそれを許すのは神のみこころによるものである。 =To err is human, to forgive divine. ヒエロニムスの「書簡集」に見える「Humanum est errare.(To err is human)」に基づいてポープが「批評論」の中で述べたことば。 ○人を許せ、然らば汝も許されん 人に寛大であれば、他人も寛大な態度で接してくれるということ。 「新約聖書-ルカ伝・第六章」に見える言葉。 =Grant pardon, and you will be pardoned. ○ http://quotations.livedoor.biz/archives/cat_50017227.html > 弱者は許すことができない。許すことは強者の特性である。 > ガンジー ○ http://sekihi.net/stone/6425.htm > 優しく寛大な心もて汝らの怒りに打ち克ちて、謙譲もて憎心を抑えよ。 > 一路の真実をもて、曲がれる欺瞞を押し止めよ。 > 心和やかなる満足もて、どん欲を打ち消せ。 > > 中国のことわざ-作者不詳 ○ http://homepage2.nifty.com/touyuu/kotowaza/kotowaza7.htm > 「人を責むるは寛にして、己を責むるは厳なるべし」 > 人の非を責めるときは寛大な心を見せ、自分の非をさいなむ時は厳しくゆるがせにしない。 『故事ことわざの辞典/成語林/故事ことわざ活用辞典』
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こんにちは。三分割になります。 ぴったりとくるものは見つけることができなかったのですが、 関連しそうなものをいくつか探してきましたのでご覧になってください。 > 無礼な知人に対して「この人間には二度と礼を尽くすまい」と決意しましたが、その者に対してもう一度寛大な気持ちや思い遣りを持ちたいです。 > このような状況にぴったりなよい諺や故事成語 まず、許すことは含みませんが、「翻意する」という意味の次の四字熟語がありました。 ・回心転意(かいしんてんい) http://www.sanabo.com/words/archives/2003/12/post_1088.html > 意 味:思い直して態度を改める。考え直し翻意すること。改心する、~仲直りする。 それで「許すこと」に関連することわざを探した中では、「恨み」というのが入っているので次のが近いような気がします。 ●怨みに報ゆるに徳を以てす 恨みたくなるようなひどい目にあっても、相手を恨まないで道義的な行為で返す。 報復せずに博愛の心で接すること。 [出典]「報怨以徳」〔老子-六三章〕 恩始第六十三 http://kanbun.info/shibu02/roushi63.html > 無為をなし、無事(ぶじ)を事(こと)とし、無味を味わう。小を大とし少を多とし、怨(うら)みに報ゆるに徳をもってす。 ●恩を以て怨みに報ず うらみのある者に対しても、広い心をもって恩義で報いる 「世の謡(ことはざ)に以恩報怨と云は証拠ありや」〔 【※】嚢鈔-一〕 「まだ二十四歳の血気の殿様で、情を抑え欲を制する事が足りない。恩をもってうらみに報いる寛大の心持ちに乏しい。即座に権兵衛をおしこめさせた」〔森鴎外『阿部一族』〕 【※】「土」へん+「蓋」 ●仇を恩で[=徳で]報ずる 恨みのあるものに対し、かえって情けをかける。 恨みに報いるのに徳義をもってする。 「『よし、あたはとくをもちてとぞいふなる』とて、とらせつ」〔宇津保-藤原の君〕 「如何なる流罪死罪にも行ふべけれども、よしよし慈悲は上より下り、仇をば恩にて報ずるなれば、汝が知行それは相違あるべからず」〔大観本謡曲・藤栄〕 [出典]「報怨以徳」〔老子-六三章〕 「翻意する」+「許すこと」のことわざがあればよかったのですが、 見つけることができませんでした。すみません。 #1
お礼
lyricsさん、沢山のご回答誠にありがとうございます! お手数をお掛け致しました。 どれもこれもためになる言葉ばかりです。 一番心に響いたのは「大海シリーズ」です。 考えてみれば、海はどっしりと構え懐の深ささえ感じます。 諺や故事は私にとって人生の師であります。 広い心を持ってその人と接したいと思います。 本当に本当にありがとうございました!