- ベストアンサー
「藪の中」の鶏と卵
芥川竜之介の「藪の中」という短編がありますよね。 ある殺人にかかわった3人の人間の独白で構成され、それぞれの話で犯人が異なり結局本当の犯人が誰か分からない──という斬新な構成の小説ですよね。 一方、「真相は藪の中となった…」という言い回しがあります。迷宮入りの事件などがこういう言い方をされたりしますが、これって、芥川の小説のタイトルから使われるようになった言葉なのでしょうか。 それとも、昔からこの言い方があって、芥川が作品のタイトルにつけたのでしょうか? そもそもこの作品は、芥川竜之介の完全なオリジナルですか?(羅生門や鼻など、昔の作品をリメイクした名作も多いですよネ) 詳しい方いらっしゃったら、ぜひ教えてください。 よろしくお願いします。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
小説「藪の中」は、芥川の他の一連の短編小説と同様、「今昔物語」を題材としています。 原作は『今昔物語集』巻二十九第二十三話「具妻行丹波国男、於大江山被縛語」です。 ただし、題名は芥川のオリジナルであり、ご質問のとおり「迷宮入り」の意味で「藪の中」という言葉が用いられるようになったのは芥川の小説が出発点です。
その他の回答 (1)
noname#17077
回答No.1
芥川がオリジナルで、そこから「藪の中」という言葉が できたとなにかに書いてありました。 それを原案にして、「羅生門」とか「ミスティ」とか 映画化されたはずです。
質問者
お礼
回答ありがとうございます♪ こんなに早く回答がお寄せいただけるとは思っていませんでした。 「藪の中」という言い回し、やはり作品タイトルが語源なのですか! 驚きですネ、ほんとに。
お礼
素晴らしい回答をくださいました! ありがとうございます(^^) 小説のタイトルが「藪の中」の語源なのですね。昔々の物語のタイトルならまだしも、明治終わり頃(ですね、多分)の作品が一般的な語になってしまっているのはスゴイと思います。 さらに原作もあるのですねー。これは興味を惹かれます! 現代語訳本などを探して、原本も見てみようと思います(^^) ホントにとっても素晴らしい回答をくださってありがとうございました。 (200ptくらい差し上げたい心もちです♪)